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自分を変える方法とは?自分を変えたいと思った時にできること

「自分を変えたい」

そう思って、一生懸命努力をしてきたのに、気づくとまた同じことをしている自分がいる。そう思って、何だかとても残念な気持ちになってしまう・・

そんなこともあるかも知れません。

今回は、自分を変えるためのステップについて、また、自分を変えようと思った時、どの位の時間がかかるか・・ということについても書いてみたいと思います。

目次

自分を変えるために一番最初に必要なことは何?

以前、飽きっぽい性格の治し方とは?という記事を書かせていただきました。

その中でマザー・テレサの言葉をご紹介しました。

それは、こんな言葉(※1)でした。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

(マザー・テレサ)

自分を変える、または、考え方を変える・・・ということをここに当てはめてみると、そのためには「習慣を変える」ということが必要で、それが結果的に自分の「性格を変える」(または自分を変える)ということにつながってゆくかも、知れません。

自分を変えるというのは、自分の性格を変えるということでもあると思います。

自分の性格を変えると言っても全部は変えられないかも知れませんし、また、その必要もないと思います。

人は悪いところばかり・・なんてことはなくて、自分が変えたいと思う何か欠点があるとしたら、それは、良いところもあるということでもあると思うのです。

ところで、性格なんて言うと、変えることができないものという風に思われることがあるかも知れません。

しかし、心理の専門家の中には、「性格とは習慣が束になったもの」であると指摘する方も多くいます。

もし、そうだとしたら、その習慣を少し変えることができたら。性格も少しづつ、変わってゆくかも、知れません。

性格を直接変えることは難しいかも知れません。

だけど、習慣であれば、変えることができるかも知れません。

では、習慣を変えるにはどうするか?

・・・ということですが、マザー・テレサによれば、そのためには「行動」を変えること。そして、「行動」を変えるには使う「言葉」を変えること。

「言葉」を変えるには、何を考えるか、という「思考」を変えること・・になります。

もし、この「思考」の前にもう1つできることがあるとすれば、それは

「意識すること」

・・かも知れません。

何を思うか、何を考えるかを「意識」すること・・それが自分にできる最初のステップだと思います。

人は、常に頭の中であれこれと考えているものです。

独り言を言っているようなもので、その回数は1日何万回以上にもなると言われています。

頭には様々なことが浮かんできます。

それを長い時間止めることは恐らくできませんし、浮かんでくるものそのものをコントロールすることも恐らくできません。

でも、できることが1つあります。

それが何を考えるかを「意識」することです。

人は、意識してはじめて、変わることができると思います。

それがいつかは習慣を変え、性格を変え、もしかしたら、運命までも変えてしまうかも・・知れません。

でも逆に言うと、人は「意識」しなければ何も変わらない・・ということだと思うのです。

習慣を変えるには?

さて、習慣を変えるというお話に戻りたいと思います。

習慣はどうやって作り出されるものでしょうか?

僕はそれは「繰り返しによってのみ作られるもの」だと思っています。

では、いつそれが習慣になったと確信できるでしょうか?

それは「意識しなくてもできるようになった時」だと思います。

何かを習慣にするには、「意識」して続けること・・が唯一の方法であり、何かを実践し続けることが自分を変えるという意味ではとてもとても大切なことになってくると思います。

具体的に何を意識して、どう変えたらいいのか?

さて、では自分を変えるために、具体的に何をどう意識して、続けてゆけばいいのでしょうか?

それは恐らく、自分をどう変えたいか?自分のどんなところを変えたいか?という内容にもよると思います。

これまで自分の磨き方編悩み全般編人間関係編などで具体的な自分の変え方についてご紹介してきましたので、よかったらそちらも参照ください。

また、考え方の癖を変える方法では10個の考え方の癖とその直し方についてご紹介しています。

ただ、このページでも、何か1つ具体的なやり方をご紹介したいと思います。

例えば、「すぐ人と比べて落ち込んだり、劣等感を感じてしまう自分を変えたい」と思ったとします。

これまでご紹介してきた通り、自分を変えるには、まず、思考の部分、つまり、何を思うか・・というところを変えてみます。

そして、それを繰り返すことで、自分の習慣にしてゆく・・ということを目指します。

具体的にはどうしたらいいか?ということですが、人と比べて落ち込んでしまう、劣等感を感じてしまう時に、自分が思っていることは何だろう?と考えてみます。

人は理由もなく、落ち込んだり、劣等感を感じたりすることはありません。

そういった感情の前には、その感情を抱かせた「思考」が必ずあるはずです。

もっと簡単に言うと、何を思ったかが、自分の感じ方(感情)を決めているものだと思います。

例えば、友達が沢山いる友人を見て、「自分は友達が少ないな。自分は情けない」と思ったとします。

しかし、この思考(何を思ったか)こそが、自分を落ち込ませたり、劣等感を感じさせているのかも知れません。

友達はそれほど多くない、という人でも、落ち込んだり、劣等感を感じたりしない人もいます。

じゃあ、この考え方(思考)をどう変えたらいいか?ということですが、「自分は友達が少ないな。自分は情けない」と思う代わりに・・何か別のことを意識して思うようにしてみます。

例えば、

「友達が多いと、一人一人と過ごせる時間が少なくなってしまうかも知れないな。それなら今の自分のままでいい」

例えば、友達が多い人を見たり、友達が多い人の話を聞いたりした時は、そんな風に「意識して」思うようにしてみます。

この一連の流れ、「自分は友達が少ないな。自分は情けない」と思って、「落ち込む」ということは習慣になっているので、意識しないと、この流れになってしまいます。

だから、毎回、このシチュエーションになったら、「意識して」、考えることを変えてみます。

「自分は友達が少ない。情けない」

と思う代わりに、

「友達が多いと、一人一人と過ごせる時間が少なくなってしまうかも知れないな。それなら今の自分のままでいい」※1

と考えるようにしてみます。

※1 これはどういうことかというと、その人の恵まれている一部分だけを見るのではなくて、その裏側、またはもっと全体を見るということになります。

何かを得ている人は何かを失っている人でもあると思います。

例えば、人気のある芸能人は脚光を浴びて、多くの人に好かれることもありますが、その一方で、どこに行っても顔が知られているので、自由がないわけです。

沢山の人に好かれて、脚光を浴びている・・という一部分だけを見れば、羨ましいと思ってしまったり、場合によっては、自分がみじめに思えてしまうこともあるかも知れません。

ただ、その裏にあるもの、もっと全体で見た時、その得ている人にも失っているものがあるとわかって、自分はこのままでいいかなと・・思えてくるかも、知れません。

一例として、書かせていただきましたが、何を意識して思うようにしてみるか・・・というのは、もっと他のことでも構いません。

何でもいいのですが、それが合っているか、そうでないかは、その後の自分の気分が教えてくれます。

「こんな時は、こんなことを意識して思うようにしてみよう」

と意識して、実践してみて、もし、うまくそう思うことができた時に気分が悪くならなかったのなら、それは自分に合っている考え方なのかも知れません。

さて、そんな風にして

1)意識して
2)「何を思うか、考えるか」

ということを変えてゆきます。

そして、それを毎回実践してみます。ただ、今回はうまくできても、次回は癖で、昔の考え方をしてしまって、落ち込んでしまうことがあるかも知れません。

それでも構いません。

まずは、1割バッターを目指します。10回やって1回でもできたら大成功です。

これを続けてゆきます。

すると、次第に、そのように考えられることが増えてゆきます。

また、続けてゆきます。

すると、次第に、それほど意識しなくても、そのように考えている自分に気づくことがあるかも知れません。

こうなってくると、もう習慣になるのもそんなには遠くはないかも知れません。

そして、それが習慣になった頃、少しづつ、だけど、はっきりと、自分は変わったなと感じられるようになるかと思います。

自分を変えるために必要な時間とは?

先程は、

1)意識して
2)「何を思うか、考えるか」

ということを変えてゆく、そして、それを継続してゆく・・ということを書かせていただきました。

では、どの位、実践し続けたら、意識しなくてもできるようになるのでしょうか?どの位、続けたら、それが習慣になるのでしょうか?

これについては、習慣が人を変える、習慣が身に付くまでにかかる時間とはでも書かせていただきましたが、「3」という数字がどうも鍵になってくるようです。

まずは、3日続けてみます。次は3か月。

この3か月が大きな壁なのかも知れません。ここを超えると、ある程度、続けられるようになってゆくことが多いです。

じゃあ、最終的にはどの位で習慣になるかといったら、僕は「3年」だと思っています。

それは、自分の経験から。

僕自身、ある時、自分を変えたいと思って、その時から実践を続けました。

そうやって実践してきたことの中でわかったことや気づいたことをまとめようと思ってはじめたのがこの「おかしな幸福論」というサイトになります。

何か1つのことを変えるのに、3年かかる。僕の場合は、何故かいつも3年です。

ただ、3年が経つと不思議な体験をします。ある時に見えている景色がガラっと変わるというか。

あれ?今までこんなことがあったら、落ち込んでいなかったかな・・と思ってみたり。

ぐっと気持ちが楽になれている自分に気づくのです。

ただ、3年経たないと楽になれないかというと、そうではなくて、実践を続ける中で、例えば、先ほどの人と比べてしまって落ち込む・・というケースであれば、実践できた時は気持ちがそれほど落ち込まないと思います。

それが3年経つと実践しようと思わなくても、自然とそのように、自分が楽でいられる考え方をするようになるというか。

僕はよく、自分を変えるということを、マラソンに例えたりします。

自分を変えるということは、全く走れない自分がマラソンでそれなりの記録で走ろうとしているようなものかも知れません。

自分を変えるために、色々な考え方を知ること、何かに気づくことは大切なことだと思います。

この、新しい考え方や気づきは、マラソンの例で言えば、走り方であったり、シューズはどんなものを選んだらいいとか、どういった練習をすればいいとか、そういうノウハウであったり、教科書のようなものだと思います。

でも、こういう走り方やこういうシューズがいいと知っただけで、マラソンが走れるようになれるわけではなくて、その得た情報を元に実践してゆく必要があると思います。

自分の性格であったり、考え方、捉え方、価値観・・こういったものはこれまでずっと自分と一緒にあったものです。何年も何十年も。

それをすぐに手放せるかというと、それは難しいことかも知れません。

だから、何かを知っただけでは、人は変われないのではないかなと、思います。

でもそれは、その新たに知った考え方が間違っていたのではなくて、ただ、実践が少し足りなかったから・・なのかも知れません。

そうやって考えてゆくと、自分を変えるということは、簡単なことではないのかも知れません。

だけど、自分次第で、自分を変えることはできると、僕はそう思っています。

何か1つでも、自分を苦しめる考え方を変えることができれば、生きるのは、ぐっと楽になったりします。

少なくとも僕自身は、自分を変えてゆくことで、それまでのうまくいかないことや、持っていないもの、得られなかったもの、そういった悩みに焦点を当てた生き方をやめることができました。

何を思うか・・というそんな小さなことが、いつか、自分を変えて、さらには、マザーテレサがおっしゃったように、運命まで変えてゆく・・そんなこともあるのかも知れないですね。