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不登校の子供に対して親ができることは何か?

「子供が不登校なんです。どうしたらいいでしょうか?」

・・という風に聞いていただいたことがあります。親御さんにとってはとても苦しい時だと思いますし、辛いお気持ちでいらっしゃることと思います・・。

子供が今、求めているもの

お母様からお話をお聞きすることが今まで多かったのですが、お母様の立場では、気が気でないでしょうし、ご自分にも責任を感じていらっしゃるかも・・知れません。

お母様の気持ちになれば、大切なお子さんのことですから、本当に辛いと思います。

僕は不登校に関する専門家でもなんでもなくて、ただ、自分のサイトで思ったことややってきたことを書かせていただいているだけ・・です。(勿論、それをご承知の上で僕に話してくださったこととは思いますが・・)

ですので、専門的なことはわかりませんし、本当の答えは僕にはわかりません・・。

だけどそれでは申し訳ないので、思ったことだけはお伝えします。(現在は直接ご相談にお答えすることをお休みさせていただいております。m(_ _)m)

その時は、親御さんには大変申し訳ないと思いつつ、僕はいつも、お子さんの立場で考えます。

子供って、大人よりも気楽なものかと言うと、そうではないように思います。確かに仕事をする必要もなければ、お家のお仕事(家事)をする必要もなく、責任だってあまりないかも・・知れません。

でも、子供は子供で生きるのが大変です。学校でうまくやってゆくことも、簡単なことじゃないと思います。

学校に行きたくない・・そう思ったのには理由があると思うんです。

それがいじめなのか、それとも、友達との関係がうまくいかないことにあるのか、または何かの理由で孤立してしまっているのか、それとも何らかの理由で自信を失っているのか・・、それはわかりませんが、行きたくないのには、必ず理由があって・・。

この時、僕にお子さんを説得してもらえませんか・・とお話しされるお母様もいらっしゃいますが、それは申し訳ないのですが・・お断りさせていただいています。まず、僕はカウンセラーでもなければ、そんなことができる立場の人間でもありません。

それに僕が子供の立場であれば、説得しないでいて欲しいと思うから・・です。

子供が今、求めているものがあるとしたら・・それは1つだけだと思うんです。

子供の味方でいてあげる

子供が今、求めているものがあるとしたら、それは「わかってもらうこと」かも知れません。今の自分の辛さであったり、学校に行った方がいいと知りつつも行動できない自分であったり、わかっているけど、それができない気持ちであったり・・。

勿論、お母様もお父様も苦しい思いをされていらっしゃることと思います・・。

ただ、親御さんが不登校のお子さんにできることがあるとしたら、その1つは、どんな時でも子供の味方でいてあげる・・ということではないかなと・・思うんです。

勿論、僕にお話をしてくださったお母様方はみなさんお子さんの味方でいたのだと思います。

でも、それが自分の立場から見て、子供の味方だったとしても・・、僕が子供だったとしたら、どうにかしたいと思われている段階でもう、味方には思えなくなっているかも・・知れません。

子供が心を開いてなくて、本当のことを言ってくれない・・そうお悩みの方もいらっしゃるかも・・知れません。

子供はどんな時に心を開くだろうか、どんな人になら心を開くだろうか・・と思った場合、何があっても、どんな自分であっても、その自分をそのまんま認めてくれる、わかってくれる・・・と感じた時かも、知れません。

そんな自分にとっての絶対安心の場所のようなものがあると感じた時に、僕がお子さんの立場であれば、もう一度歩き出してみようかな・・と思うのかも知れない・・と。

いじめが不登校につながっているケース

いじめがお子さんの不登校の原因になっている・・というケースも実際にあるようです。勿論、いじめといっても色々な形があると思いますが・・。

明らかないじめもあれば、大人からは全くわからないようなそんな形のものもあると思います。

いずれにしても子供にとっては本当に辛い辛いことであると・・。

そんな時は、僕であれば、はっきりと「学校には行かなくていいよ」と伝えると思います。そして、転校ということも視野にいれるかも・・知れません。

勿論、悪いのはいじめている方です。

なんでいじめられている方がこんなことをしなくちゃだめなんだと、思われるかも知れません。でも僕は、いじめに関しては逃げるが勝ちだと思っています。

いじめが原因かどうかわからない不登校のケースに関しても、僕がお子さんの立場であれば、学校に行った方がいいとは言わないでいて欲しいと思うんです。

また歩き出すにしても、自分で歩き出すのだと・・。それを親御さんが腕を引っ張って立ち上がらせて、後ろから押してあげても、また倒れてしまうんじゃないかな・・と。

お子さんの立場で考えた時、やはり一番嬉しいのはありのままの自分を親御さんから受け入れてもらえることなのではと・・思います。

それは今立ち止まってしまっている自分も含めてのありのままの自分で、あなたはあなたのままで大丈夫だよという、そんなメッセージを自分の大切な人(親御さん)から受け取りつづけた時に・・もしかしたら、お子さんはまた歩き出す自信を取り戻すこともあるのではないかなと・・僕の意見を求められて、それしか言えないのは本当に申し訳ないのですが、僕はそう思っています。

 

最後に、もっと専門家の立場から、不登校のお子さん達やその親御さん方を支援し、子供達を再登校へと導いてきたスクールカウンセラーの森田直樹先生という方がいらっしゃいます。

先生の著書に「不登校は1日3分の働きかけで99%解決する」という本がありまして、その本の中で、どうしたら子供が自ら動く力を取り戻せるか、そのために保護者の方ができることは何か・・ということを具体的に紹介されています。

僕も拝読させていただいていますが、一度読んでみる価値はある本だと思いますのでご紹介させていただきます。

不登校は1日3分の働きかけで99%解決する