マウンティングとは?マウンティングしてくる人の心理やされてもイライラしない方法は?
おかしな相談室
「私の知り合いに、何かあると自分が上だとアピールしてくるマウンティング女子がいます。本当は、無視したりできたらいいのですが、上からものを言われて、ついカチンと来てしまうことがあります。
マウンティングする人にイライラしない方法はありますか?そういう人の心理が何かあれば教えてください。」
自分の方が上だとアピールしてくる人についカチンと来てしまう。
ということですが、私の方が上だと言われたり、自分よりもあなたは下という風に格付けされたりするのは誰だって嫌なものかも知れませんね。
また、「マウンティング」という言葉ですが、これは冒頭の方に書いていただいた、自分の方が上だとアピールする行為のこと。
そんな風にマウンティングしてくる人に対してイライラしない方法はあるか?ということですが、私の方が上だよとアピールされても、できれば笑ってスルーできたらいいのかも知れませんね。
そのためには、何を言われても気にしないこと・・・なのですが、ただ、気にしないためには、相手が何故、マウンティングしてくるのか、何故、自分の方が上だとアピールしたくなるのかということを少し考えてみてもいいのかも知れません。
わざわざ自分が上だと言ってくるその理由やまたは心理のようなものが何かしら理解できれば、もしかしたら、笑ってスルーできるようになるかも知れませんので。
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マウンティングとは?
マウンティングとは、辞書で調べるとこのように出てきます。
「哺乳類の雄が交尾の時にとる行為、馬乗りになる行為。サルの場合は相手に対して優位性を誇示するために行うこと。背乗り。」(参考:デジタル大辞泉より)
冒頭で、マウンティング女子という言葉もありましたが、人間関係におけるマウンティングとは、自分の方が立場やまたは人として、あなたよりも上だとアピールする行為全般に使われることが多いようです。
例えば、育った家の環境であったり、乗っている車、住んでいる家であったり、学歴や収入、持ち物など・・・私の方があなたよりも上であるということを相手に直接的に、または間接的にアピールしてくるような行為のことになります。
マウンティングされてしまった方は、冒頭の方もそうですが、何となく自分が見下されているような気分になったり、自分には価値がないと言われているような気分になったりして、気持ちのいいものではないかも知れません。
何故、わざわざ自分が上だとアピールしてくるのか
マウンティングとは、自分の方が上だとアピールする行為、優劣をつけようとする行為・・・ということでしたが、でも何故、わざわざそんなことをするのでしょうか。
何故、自分の方が上だとアピールして、あなたは私よりも下だと伝えようとするのか、ということですが、これは毎回のようにお伝えしていることにはなりますが、色々なタイプの人がいますので、一概にそれはこういう理由ですとは言い切れないかも知れません。
そのつもりはないのに、結果的に自分は上だとアピールしている形になってしまっている人もいるかも知れませんし、単純に相手を見下して楽しんでいるような人も中にはいるかも知れません。
ただ、自分が相手よりも上だと、その相手にアピールしてくるということは、もしかしたら、相手の中に何かしらの「不安」が隠れているのかも知れません。
というのも、マウンティングする、自分の方が上だとアピールするということは、自分と人を比べていることになります。
もっというと、他の人に対して自分はどうなのか?ということが気になっているのかも知れません。
それは言い換えると、自分に対して自信がなく、自信がないために、誰かと自分を比べて、その誰かよりも上であると思うことで、自分の中にある、自分の何かに対する不安を抑えようとしている、もしくはその不安を振り払おうとしている、のかも。
もっとも、色々な人がいますので、自分が上だとアピールしてくる人がみんなそうとは限りませんが、ただ、マウンティングという行為は、何かしらの不安が原動力になっていて、その結果、自分が上だとアピールしたくなってしまっている・・ということが多いようです。
また、マウンティングしてくる人は、自分の方が上という風に、優劣をつけようとしてくる、勝ち負けで人を判断しようとしているわけですが、本当は何が勝ちで何が負けかというのは、人によって、それぞれ違っているかも知れません。
例えば、外車に乗っていることを勝ちと判断する人もいるかも知れませんが、中には、そこに重きを置いていない人もいるかも知れません。
そういうことを考えると、マウンティングをしてくる人というのは、相手と張り合っているように見えて、実際は、自分自身の中にある自分を判断する基準(この場合は、高級な車に乗っていなければいけないという自分の中にある基準)そのものと張り合っているのかも、知れません。
また、冒頭の方の場合、自分の方が上だというアピールだけではなく、自分の友人であったり、自分の親であったり、そういった自分の周りの人達のこともアピールしてくるということでした。
自分以外の人のことを何故わざわざアピールするのかということですが、自分の周りの人達の評価がイコール自分の評価という風に思ってしまうと、そんな風に、自分の周りの人達のことも、自分のことのようにアピールしたくなるかも知れません。
ただ、いずれにしても、自分の方が上だとアピールしてくる人は、相手をこきおろして楽しんでいるというよりは(そういう人も中にはいるかも知れませんが)、どちらかというと、自分の方が上だと感じられる何かがないと不安で、仕方なく、自分や自分の何かをアピールしてしまっているのかも、知れません。
そんな風に、何かしらの不安があって、そうしているのだと、自分自身の中にある基準と張り合っているのだと思ってあげることも、一つの対処方法なのかなと、思います。
それでも、イライラしてしまう時はどうしたらいい?
そんな風に相手が何故、自分が上だとアピールしてくるのか・・ということを考えてみることで、同じ目線にならなくて済んだり、イライラせずに済むこともあるかも知れません。
ただ、それでもマウンティングされてイライラしてしまう時はどうしたらいいでしょうか?
1つは距離を置いてみるということなのかなと思います。
相手から少し離れてみることで解決する問題も沢山あると思います。
マウンティングしてしまっている人は多くの場合、不安が原動力になっていて、それはとても強いエネルギーなので、何を言っても相手に伝わる可能性は低いかも知れません。
それに、人は人に言われて変わるのが大嫌いです。
だから、変わるとしたら自分が変わる、または、自分が動くしかないかも知れません。
そういう意味で、距離を置いてみるというのは一つの選択肢かなと、思います。
もう1つは、自分は何故、イライラしてしまうのだろう?と考えてみるということだと思います。
例えば、自分が自分自身をどのように評価しているか?
ということも、自分が上だとアピールしてくる人に苛立ってしまうことに関係しているかも、知れません。
これは以前にも少し書かせていただきましたが、どういうことかというと、自分自身に対して、例えば、成績や役職、収入、持っているもの、学歴など、目に見えるものや結果で自分を判断、評価しようとしていたとします。
そして、そういった結果を出すことでしか、自分を評価しないということを続けていくと、どうしても人と自分を比べたくなることがあるかも知れません。
例えば、収入が多い自分なら、よしと思えるけど、収入が少ない自分はよしとは(評価)できない。
そんな風に自分自身を結果や目に見える何かで評価していたとします。
この場合、1つ問題があって、どの程度の収入が多いのか、少ないのか・・・ということが案外曖昧です。
そこで、何か比較するものが必要になってきます。
自分の収入が多いと実感するため、そして、その結果、自分を自分でよしと思えるために、です。
そこで、無意識の間にやってしまうのが、自分と人を比べる・・・ということかも知れません。
そんな風に目に見えるものや結果で自分を評価したりしなかったりを続けていると、自分が上だとあからさまにアピールする人が出てきたような場合、笑ってスルーできないかも知れません。
この場合、マウンティングされるということは、自分にとってはとても屈辱的なことになるからです。
こんな時、マウンティングしてくる人、自分が上だとアピールしてくる人を笑ってスルーするためには、(もし、自分を結果や目に見えるもので評価、判断していた場合は)、目に見えるものや結果で自分を判断するということをやめる必要があるかも知れません。
そして、そういう目に見えるものや結果で自分を判断、評価する代わりに、目に見えないもの、例えば、自分の在り方のようなもので、自分を判断してみてもいいかも知れません。
例えば、どんな自分でいたら、自分で自分のことを「よし」と思えるだろうか、どんな自分でいようとしたなら、自分で自分のことを「それでいい」と思えるだろうか?ということを考えてみます。
そして、その自分で自分をそれでいいと思える自分の在り方というものを軸にして、自分で「よし」と思える自分を目指してゆきます。
このやり方だと、人と比べる必要がなくなってゆくというか、そもそも比べることができなくなってゆきます。
自分を判断する基準、軸が自分の中にしかないためです。
目に見えないもの、自分の在り方などで自分を評価、判断することを続けてゆくと、いい意味で、他人のことが気にならなくなってゆきます。
例えば、自分の乗っている車の方が高級だとアピールされたとしても・・
「そっか、いい車が買えてよかったね」
と言ってあげることができる、かも知れません。
結果や目に見えるもので自分を判断していないので、他人がどんな車に乗っているかということは、自分には(自分自身の評価には)関係ないからです。
ところで、自分の在り方など、目に見えない自分を判断する基準、軸を自分の中に作ってゆくことで、得られるものがあります。
それが穏やかな「自己肯定感」です。
自己肯定感とは、言ってみれば、「自分は自分のままでいいと思える心」のことですが、自分は自分のままでいいと思えると、自分を誰かと比較されたとしても、それほど、腹は立たなくなります。
人に言われなくても、自分で自分のことをわかっているからです。
人に何かを言われてイライラしてしまった時というのは、自分の中にある、本当は必要のない何かであったり、または今の自分にとって必要な何かを知るよいきっけかになることがあります。
イライラした時が自分を成長させるチャンス、または自分の何かに気づくチャンスというか。
自分が上だとアピールされてイライラしてしまった時は、そんな風に、言い方は悪いですが、その相手を上手に利用して、自分がさらに成長するきっかけにするという方法もあるのかなと、思います。
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