失敗やミスを引きずらない方法とは?次の失敗が怖くなった時の対処方法も
何か失敗をしてしまって、その失敗やその時の気持ちを引きずってしまう。
そんなこともあるかも知れません。
そんな時は、どうやってその失敗を引きずる気持ちから抜け出せるでしょうか?
失敗を引きずらないための方法ですが、3つ、大事なステップがあるように思います。
今日はその3つのステップについて見てゆきたいと思います。
また、失敗をした後、また同じミスをしてしまうのではないかと不安になったり、怖くなってしまうこともあるかも知れません。
そんな時にできること、その不安や怖さを手放すためにできることについても記事の最後でご紹介したいと思います。
目次
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失敗を引きずらないために大切な3つのステップ
失敗といっても色々な失敗があると思いますが、ここでは例えば、「仕事で失敗してお客様に迷惑をかけてしまった」というようなことを前提に考えてゆきたいと思います。
何か大きなミスをした時というのは、気持ちも大きく動揺していて、そんな時は頭の中も混乱している状態であることが多いと思います。
そして、その混乱している状態だと、なかなか前を向けないことが多いと思うんですね。どうしてもそのミスを引きずってしまうというか、そこから抜け出せなかったりする。
そんな時は、その混乱した頭の中を少し整理してあげると、気持ちも落ち着いてゆきます。
じゃあ、どうやって頭の中を整理してゆけばいいか?
ということですが、そのためには次の3つのステップが重要になってくると思います。
1)受け入れる
最初のステップが「失敗を受け入れる」ということです。
何か大きなミスをしてしまった時、そのミスを認めたくないという心理が働くことがあります。
そのミスを認めるということは自分の過ちを認めることで、それはとても勇気のいることだと思うんですね。
できれば、誰もミスや失敗なんてしたくないし、できれば、その失敗はなかったことにしたい。できれば、時間を巻き戻してやり直したいと思うわけです。
そして、そう思うのが当たり前だと思います。
ただ、そんな風にして自分のミスを認められないでいることが、ミスを引きずってしまう大きな原因になってしまうことがあります。
そんな時は、辛いけれど、勇気を持って自分の失敗やミスを受け入れてみると、次に自分がやるべきことが見えてきたりします。
この時、できるだけ客観的な視点でその失敗やミスを見て、そして、受け入れられると前に進みやすくなります。
もっとも、自分の失敗を客観的に見たり、受け入れるということはとても大変なことなのですが、そんな時は
「もし、自分の大事な友達が同じ失敗をしたなら、どんな声を掛けてあげようとするか?」
と考えると、客観的にそのミスを見れるようになるかも知れません。
2)原因を探す
受け入れた後の次のステップが原因を探すということです。
その失敗、ミスをした原因を探ってゆくという作業をしてゆきます。
例えば、「今回のミスは確認を怠ったことが原因かも知れないな」という風にその失敗につながったであろう原因をできるだけ挙げてゆきます。
できれば、書き出してゆくといいかも知れません。
3)反省して、教訓を得る
3つ目のステップが、「反省して教訓を得る」ということになります。
失敗を引きずっている時というのは後悔している時でもあると思います。
失敗を引きずらないためには、その後悔をいつかは反省に変える必要があると思います。
というのも後悔というのは後ろを見続けている状態ですが、その状態だと前が見えないので、なかなか前に進めないのです。
一方、反省というのは、「自分のよくなかった点を認めた上でそれを改めようと考えること」という意味がありますが、視線は後ろではなくて前を向いています。
だから、後悔をしている時は前には進めないのですが、反省すれば前に進めるようになります。
そういう意味で、後悔を反省に変えてゆくというのはとても大切なことだと思います。
じゃあ、具体的にどうやって反省したらいいか?ということですが、2つ目のステップで原因がわかったら「次からはどうするか?」という風に対策を考えてみます。
場合によっては、もし時間を巻き戻すことができたら、今度はどうするか?と考えてみてもいいかも知れません。その時に出た答えが次から自分がやるべきこと、対策にもなると思いますので。
そんな風にして次からの対策として、自分なりに導き出した答えが自分の教訓になると思うんです。
そこで得た教訓というのは、自分の大事な財産になったり、将来の自分を守ってくれる大事な何かになることがあります。
「人間万事塞翁が馬」※という言葉がありますが、何が幸いするかというのはわからないものだと思います。
その時はミスをしてしまったけれど、そこで教訓を得たことで、将来、取り返しのつかないような大きな過ちを未然に防ぐことができた・・・ということもあると思うんですね。
そういう視点で見た時、失敗は必ずしも悪いことばかりではないのかも知れません。
「人間万事塞翁が馬」なのですから。
※人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)・・・「何が幸いするかはわからない。不幸に思えるようなことが幸せに変わることもあるのだから、何か不幸なことが起こったとしても、安易に自分は不幸せだと決めつけるべきではない」というたとえ。
後悔が止まらない時は?
先ほど、いつかは後悔を反省に変える・・という風に書かせていただきました。
ただ、特に失敗やミスをしてしまった直後というのは後悔が止まらないこともあると思います。
そんな時は、後悔してもいい時なのかも知れません。そんな時は、無理に後悔するのをやめようとは思わなくてもいい時です。
というのも、後悔を繰り返してしまう時というのは、まだ、心がその後悔の中から何かを学ぼうとしている時で、後悔するのも意味があることだと思うからです。
後悔を続けるのは辛いことだけど、その間に心は何かを学び続けているのだと思います。
だから、後悔が止まらない時は、後悔してもいい時なのだと思います。
次もまた同じ失敗をしてしまうのではと不安になったり、怖くなったら
失敗やミスをしてしまった後は、「また次も同じ失敗をしたらどうしよう・・」と不安になったりすることもあるかも知れません。
それはでも、本当はいいことだと思うんですね。
不安にならないと、「次から気を付けよう」と思えないからです。そこで何も感じなかったら、次もまた同じようなことをしてしまうかも知れない。
だから、不安になれたことは、むしろ、次に同じミスをしないためには有利に働くというか、自分にとってはプラスに働いてくれます。
ただ、不安でどうしようもない・・という時は、少しその不安を和らげることができたらいいのかも知れません。
でも、不安というのは何故、大きくなってしまうのでしょう・・?
不安が大きくなったり、強くなり過ぎてしまう理由ですが、それは、悪いことばかり考えているからです。
また同じミスをしている自分を想像したり、そのことについて考えれば考えるほど、不安は高まってゆきます。
そんな時は、メモを活用するのも良い方法です。
先ほどの3つのステップで導き出した対策、次からはこうしようということをメモに書き出してみます。そして、不安になった時はそのメモに目を通すようにします。
人は忘れるためにメモをする・・・そんな考え方もあります。
例えば、スーパーで買うものをメモしてゆくのは、買わなければならないものを一旦忘れるため・・でもあると思うんですね。
また、メモをしたことで、「メモしてあるから大丈夫」という気持ちの余裕ができて、買い忘れたらどうしよう?という不安も手放すことができます。
だから、不安が強くなった時は、その何かを忘れるためにメモをしてみるといいかも知れません。
もっとも、完全に忘れる必要はないし、覚えているから、不安が残っているからこそ、次から気を付けようと思えるわけです。
ただ、大きすぎる不安はそんな風にしてメモを活用することで少し手放せるといいかも知れません。
「怖い」という感情の手放し方
じゃあ、同じミスをするのが「怖く」なった時はどうしたらいいでしょう?
これは勿論ケース・バイ・ケースですが、怖くなった時はあえて、その何かに向かってゆくことで怖いという感情を手放せることがあります。
例えば、車を車庫にぶつけてしまって、車庫入れをするのが怖くなったとします。
この場合も、先ほどと一緒で3つのステップを踏んでゆきます。
具体的には、そのミスを一度受け入れて、原因を探します。その後で、どうするべきであったかを考えるわけですが、その時浮かんできたことが教訓であり、次からできる対策ということになります。
この3つのステップを踏んだ上で、この場合はあえて、もう一度車庫入れをしてみます。
怖いと思うことを避けようと思うと余計怖くなることがあります。
それは、頭の中でその恐怖感が非現実的な形で肥大化してしまうから、だったりします。
そんな時はあえて、その何かに向かってゆくと怖さが薄れてゆきます。
これは森田療法※の「恐怖突入」という考え方でもあるのですが、何か自分が怖いと思っていることを克服する際、避けるのではなく、あえて向かってゆくというのは怖さを手放すためにはとても効果的な方法だと思います。
※森田療法・・・精神科医、森田正馬によって考案された精神療法
ですので、この場合は、また車を車庫にぶつけてしまうのではないかという不安はあるがままにした上で、あえて、車庫入れをしてみます。
勿論、3つのステップを踏んだ上で、です。
3つのステップを踏んだ上で車庫入れをすれば、いつも通り、うまく車庫入れができると思いますが、それを繰り返してゆくことで得る成功体験が、自分が頭の中で作り出した怖いという気持ちを徐々に打ち消していってくれると思います。
怖いという感情が大きくなって、それが自分でも本当はただの妄想だと思った時は、その何かから避けずに、その妄想に負けずに、向かっていった方がいいです。
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