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「長所を伸ばす方法」と「短所を直す方法」。どちらが良いか?

「長所を伸ばす」という方法と「短所を直す」という方法があったとしたら、どちらの方が大切だと思いますか?

長所を伸ばそうとした方がより大きく成長するでしょうか?
それとも、短所を直そうとした方が良いのでしょうか?

実は以前、全国の20代から60代の男女1,361名を対象に「欠点を補うよりも長所を伸ばす方が大切だと思うか?」という調査が行われています。

その結果はどうなったと思いますか・・?

結果は、20代の男性を除くすべての年代の男女で、欠点を補うより長所を伸ばすことの方が大切だと回答した人の方がやや多く、年齢が上がるほど、長所を伸ばすことが大切だと考える人の割合が多くなる・・という結果になりました。

20代男性の場合は、長所を伸ばすよりも、欠点を何とかすることの方が大切だと考えているようで、長所を伸ばすことが大切だと答えた人は38.3%にとどまりました。

今日は、「長所を伸ばす方法」と「欠点を直すという方法」について考えてみたいと思います。

目次

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一流から超一流になる確率の方が高い

経営学者で「マネジメントの父」と呼ばれたピーター・ドラッカー(1909年~2005年)は、自分が不得意な分野に大きな力を使わない方がいいと考えていたようです。

ピーター・ドラッカーは、自分の強みに集中するべきだ。うまくいかないことを人並みの水準に引き上げるより、一流のレベルにあるものを超一流のレベルにする方がより簡単であると、そう語っています。

これは僕(筆者)自身がそうでしたが「欠点を克服しなさい」という風に言われて育った人もいるかも知れません。

僕の場合は、そう言われて、欠点を常に指摘されてきたので、欠点は克服すべきものという認識でずっと生きてきました。

欠点を克服すれば、自分はより成長する。欠点を乗り越えることで色々なことが良い方向に向かってゆくと、そう思っていたのです。

ところが、大人になって、実際に仕事でもスポーツでもそうですが、社会の様々な分野で活躍したり、成功したりしている人達を注意深く観察してゆくと、そういった人達は、必ずしも欠点を克服して成功した人ばかりではないことに気づいたのです。

欠点を克服するというより・・むしろ、その欠点は諦めて、自分の強みを生かして活躍、成功している人の方が多いようでした。

これはどうも自分が信じてきたことと違うようだ、と。
そう気づいたのです。

勿論、欠点を克服して成功したり、大きく伸びた人も中にはいるのですが、そういう人はどちらかというと少数派で、成功したり、自分の力を大きく伸ばしたりする人の殆どは、自分の長所を伸ばして活躍していることの方が多いようでした。

そんなことに気づいてからは、自分の欠点や自分が不得意なことばかりに焦点を当てようとすることは一旦、やめてみようと。その代わり、自分ができることに気持ちを向けてみようと、そう思うようになりました。

僕には、昔からいくつかの夢があったのですが、その1つは「どんなに小さくてもいいから自分の仕事を立ち上げる」という夢でした。

不思議なことに、その自分の仕事を立ち上げるという夢は、自分の不得意なことや苦手なことを諦めて、自分ができることに気持ちを向けるようにしたすぐ後に叶うことになります。

もっとも、自分の仕事と言っても小さな小さな仕事です。だけど、自分がやりたかった仕事でした。

その仕事ですが、最初は無理だなと思っていたんですね。その分野で仕事を立ち上げるなんてことは自分にはできないに決まってると。

だけど、自分にできないことに気持ちを向けるのではなく、自分にできることをまずやってみようとそう思ってはじめたところ、それがどんどん良い方向に向かっていって、僕は独立することができました。

僕はその時の経験から、自分ができないことに一生懸命になるのはもうやめようと思うようになりました。

その代わり、自分にできること、自分が得意なこと、自分が好きなことに気持ちを向けてみようと。そう思うようになりました。

すると、今までうまくいかなかったようなことも含めて、色々なことが良い方向に向かい始めたのです。

独立してから10年以上が経ちましたが、僕は今でも、そのやり方を変えていません。自分にできることに一生懸命になる、自分ができないことにこだわらない、というやり方を大事にしています。

自分にできないことに意識を向けるか、自分にできることに意識を向けるか・・言ってみれば、たったそれだけの意識の違いなのですが、それは自分にとっては大きなターニングポイントとなりました。

自分の低い声が「大嫌いだった」福山雅治さん

男性ソロアーティストとして、シングル、アルバムの総売り上げ数、歴代1位に輝くなど、ミュージシャンとして数多くの記録を打ち立ててきた福山雅治さんは、当初、自分の低い声が「大嫌いだった」そうです。

また、自分の声の音域についても、ファルセット(裏声)を除くと実際に歌えるのは1オクターブ半あるかないかだそうで、他の歌手よりも声の音域が狭いと自分自身で指摘されています。

福山さんにとって自分の低くて、音域が決して広くはない声は少なくとも本人にとっては、欠点だったわけですが、福山さんは自分の声について少しづつ受け入れるようになっていったといい、デビューから5年近くが経った頃には、「自分のこの声も、福山雅治という人間が持っている武器として使えるのかなって思うようになれた」(CREA 3月号)そうです。

「高い声が出ない。音域が狭い」という自分に足りない点を補おうとするのではなく、自分が持っているものを受け入れて、そして、それを武器に変えていったわけですが、自分が思う欠点や足りないところ・・というのは、場合によっては自分の長所に変わることもあるのかも知れませんね。

福山さんは氷室京介さんのような声、歌い方に憧れたそうですが、「できないことをしようとした結果、自分のオリジナリティというものがわかった」そうです。

特定の分野で成功するために必要なこと

何かの分野で才能を開花させたり、大活躍をしたり、成功をしている人達を見ていると、ほぼ例外なく、努力を重ねてきた、もしくは努力を重ねている人達ばかりです。

何かの分野で大きく伸びてゆくには、努力は欠かせないわけです。

ただ、多くの人は努力することが好きではありません。

努力とは、やりたくないことを一生懸命頑張る・・というニュアンスがありますが、やりたくはないことを一生懸命頑張るなんてことは誰もやりたくはないと思うんですね。

だけど、成功した人達は人の何倍も努力をしているわけですが、そういった人達は何故、そんなに努力できるのでしょうか・・?

それは恐らく、「努力をしていないから」だと思うんです。

え?どういうこと?

・・と思われたかも知れません。そういった成功した人達は間違いなく、努力してきた人のわけです。

ただ、本人達はそうは思っていないことが多いです。

少なくとも、やりたくないことを一生懸命頑張る・・という意味での努力はしていないと思うんですね。

そういった人達は努力をしているという認識は殆どないことが多く、ただ、やりたいからやっているということが多いようです。

好きなことに一生懸命になっても、それを努力とは感じませんが、それが何かの分野で成功するためには大事なことなのかも知れません。

「長所を伸ばす方法」と「短所を直す方法」の話に戻りますが・・

自分の短所や自分が苦手なこと、不得意なことに一生懸命になるのって大変だと思うんですね。

自分が苦手なことを克服しようとして一生懸命になると、自分は努力していると感じてしまったりするかも知れません。

だけど、自分が得意なことであったり、自分が好きなことであれば、それに一生懸命になっても、それを努力とは感じないことが多いかも知れません。

何かの分野で成功するには、努力とは感じない努力を続ける必要があって、そのために必要なことは何かと考えてゆくと、それは、その何かが好きであることだったり、その何かをやっていて楽しいと感じることであったり、そういうことなんじゃないかなと、思います。

「長所を伸ばす方法」と「短所を直す方法」のどちらが人は伸びてゆくか?という冒頭の話ですが、(ここまで書いてきて少し矛盾するかも知れませんが)こちらの方が絶対に人は伸びる・・ということではないかも知れません。

ただ、もし自分の長所を伸ばすやり方の方が楽しめるのであれば、その人にとっては長所を伸ばす方法の方が合っているのだと思います。

反対に、もし、欠点を直してゆくやり方の方が楽しめるというのであれば、その人にとってはそのやり方、欠点を克服しているやり方が合っているのかも知れませんね。

あなたはどちらのタイプでしょうか?

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