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やる気をなくした時、やる気を取り戻す方法。「やる気の仕組み」とは?

やる気をなくした時は、どうやってそのやる気を取り戻したらいいでしょうか?

人がやる気を失う時、そこには何かしらの原因があると思います。

反対に、人がやる気を自分の中に持てている時も、そこには何かしらの理由があると思うのです。

今回は、そんなやる気の仕組みについて、また、その仕組みを知った上でやる気をなくした時にできることについて、見てゆきたいと思います。

目次

「君のこだわっていることって、そんなに大事なのかな」

侍ハードラーと呼ばれ、男子400mハードルの世界選手権で銅メダルを獲得した為末大さんは、自身の著書の中で、悩みの多くは視点が固定されていることから生まれると語っています。

だとしたら、悩んでいる人は特に「引いたり」「ずらしたり」することでその悩みの対象となっているものから距離をとり、自分の中に「余白」や「ゆるみ」や「隙間」を作っていくことが大事だと。

為末さんは、就活中の学生さんから相談を受けることがよくあったそうですが、そんな時、「君のこだわっていることって、そんなに大事なのかな」と一言返すと、突然、ストンとその人の中で憑き物(つきもの)が落ちることがあるそうです。

何故、この話をご紹介したかというと・・

やる気をなくした時も、「視点が固定されている」ことがあるためです。

人は何らかの理由があって、やる気を持っている、またはやる気を保てていると思うんですね。

例えば、やればやるほど結果につながっている時は、やる気に満ちていて、高いモチベーションを保てたりします。

セールスマンをしていて、営業を頑張れば頑張るだけ、売上が上がっているような時です。

この場合は、やったことが結果(売上)につながっているという思いが自分にやる気を与えているわけです。

だけど、例えば、やっても結果が出なくなってしまった時、これまであったやる気をなくしてしまうかも知れません。

先ほどの例だと、頑張っているのに、売り上げが上がらないような時です。

こんな時、自分の視点が固定されてしまっている場合があります。

つまり、売上という結果ばかり見ていて、視野が少し狭くなっているようなそんな状態です。

言い換えると、売上という1つの結果にこだわってしまっていて、他のことが見えていない状態でもあるかも知れません。

先ほども少し書かせていただきましたが、人は何らかの理由があって、やる気を持つわけですが、ただ、その理由というのは必ずしも1つとは限らないわけです。

人にやる気を与えるものは1つとは限らないわけで、先ほどの例だと、「売上が上がる」ということ以外にも、自分にやる気を与えてくれるモノはあるかも知れません。

ただ、視点が「売上」というモノだけに固定されていると、自分にやる気を与えてくれるかも知れない他の何かに気づくことができなくなってしまいます。

こんな時は、為末さんが言うように、ちょっと視点を変えてみる、例えば、少し大きな視点で見てみたり、視点をずらして見てみたりすると・・自分が必要以上にこだわっていることに気づけたりすることがあります。

今回の例だと、目の前の売上以外にも自分にやる気を与えてくれるものはあるかも知れません。

もっとも、売上をもとのように戻すことや売り上げをさらに上げることもやる気を取り戻すためには大事なことだと思います。

ただ、何事もそうだと思うのですが、やったことが思うように結果にならない時ってあると思うんですね。

例えば、勉強でもスポーツでもそうだと思うのですが、一生懸命やっているのにそれがどうしても結果につながらないような時期もありますし、やっていること、やってきたことが結果につながるまでに、思った以上の時間がかかることだってあります。

そんな時は、一旦、視点を変えてみて、違う何かからやる気を得ようとしてみるのも、長いスパンでやる気を保ってゆく上では大事なことなのかなと、思います。

自分にやる気を与えてくれるモノは1つではなくて、いくつかあった方がいいと思うんですね。

今回の例では、「売上」だけからやる気を得ようとするのではなく、他にもやる気を得るモノを見つけてゆきます。

例えば、「お客様の笑顔」でもいいと思います。

または、うまくいかない時は、何らかの理由がそこにある可能性があるわけで、その理由を探し当てていくゲームのように考えて、それを見つけることを自分のやる気に変えてもいいかも知れませんし・・

やる気を得るモノというのは、探そうとすれば、色々と見つかるかも知れません。

そうやって、やる気をつないでゆく工夫というものも大切なのかなと思います。

ギアを入れ替えて、次のレベルに行くべき時がある

脳科学者の茂木健一郎さんは、脳が喜びを感じる仕組みについて、こんな風に語っていらっしゃいます。

脳は、少しでも進歩すると、喜びを感じます。

すると、ドーパミンという物質が脳内に放出され、喜びを感じた脳内の回路が強化され、成長するのです。

これを「強化学習」と言います。

こうした脳の学習メカニズムは、歳を取っても衰えることはありません。だから、いくつになっても脳は成長するのです。(茂木健一郎)

この、「脳は進歩することに喜びを感じる」・・ということがやる気というものを考えた時にも大事になってくると思います。

例えば、新しいスポーツを始めて、少し上達してきた頃というのは、やる気に満ちていたりします。

ところが、ある程度のレベルまで来ると、やる気を保つのが難しくなることがあると思うんですね。

これは、最初の頃は何もできない状態からはじめているために、ちょっと練習すると上達したことが手に取るようにわかるから。

一方、ある程度のレベルに来ると、やる気が保てなくなってしまう理由の1つは、最初の頃にできなかったことができるようになったから。

つまり、進歩していることを実感できていないために、脳は喜びを感じられず、結果的にやる気を少しづつ失ってゆく・・・そんな形です。

じゃあ、こんな時、どうしたらいいか?

というと、今の自分ではちょっと難しいことに挑戦してみること・・だと思うんですね。

ある程度のところに来てやる気を失うのは、進歩している実感が持てないから・・・だとしたら、今は、ギアを入れ替えて、次のレベルに行くべき時なのかも知れません。

脳は進歩することに喜びを感じるわけですから、進歩できるステージに立つということが、喜びを感じるため、やる気を取り戻すためにも必要なのかも。

目標とやる気

脳は進歩することに喜びを感じる・・・というお話をご紹介しましたが、そういう意味でも、目標というのは非常に重要になってくると思うんです。

目標次第で進歩していると感じたり、感じなかったりするためです。

例えば、目標が高すぎる場合。

そこに到達するまでに時間がかかりますから、目標を達成することで自分が進歩したんだという実感を持つまでに長い時間がかかり、そのため、やる気を持続することが難しくなるかも知れません。

例えば、目標が低すぎる場合。

もうすでに自分では簡単に到達できるところを目標にすれば、その目標を達成しても、進歩したとは思えないかも知れません。

例えば、目標がない場合。

目標そのものがなかったり、目標を失ったりしている場合も、やる気を持続するのは難しいかも知れません。

目標がないと、どこに進んでいるのかがわからなくなってしまいますし、その状態では、進歩したという実感を得ることが難しいためです。

じゃあ、どうしたらいいか?

ということですが、まず、目標はあった方が進歩したという実感も得やすいので、目標をまず作るということが大事なのかなと思います。

次に目標の立て方ですが、目標は高すぎてもいけないし、低すぎてもダメです。一番いいのは、今の自分ではちょっと難しいかな・・位のところに目標を設定することになります。

今の自分ではちょっと難しいかな・・位のところにある目標であれば、少し頑張れば達成できますし、今できないことに挑戦するわけなので、達成すれば、進歩したという実感も湧いてきます。

また、もう1つ大事なことがあって、それは目標を立てる時は、そうやって少しづつ先にあるものを目標にし続けてゆくということだと思います。

1つの目標を立てて、達成して終わりではなく、次々と作っていきます。そうやって進み続けることがやる気を維持することにもつながってゆくように思います。

「評価されないとやる気がでない」は危険な状態

評価されないとやる気がでない。

そんな状態に陥ってしまうこともあるかも知れません。

評価されたり、認められたりすることで、やる気が湧いてくることもあります。

ただ、例えば、評価されないとやる気がでない・・というところまでいってしまうと、それは他人に依存しなければ、やる気を出せない状態で、これだと、やる気を出すために他人に依存し続けなくてはならなくなります。

また、評価されてやる気を出すということを続けていると、いつの間にか、自分がやりたいことではなく、評価されることをしたくなってしまうことがあります。

すると、おかしなことに、今度は評価されなくなったりします。

評価されることでやる気を出す・・ということを続けていると、いつの間にか評価されることをしたくなり、その結果、かえって評価されなくなって、最後はやる気を失ってしまう・・・

そんなこともあります。

こんな時はどうしたらいいか?ということですが、人に褒められることを考えずに何かをすると、人はどうも自分自身の中でモチベーションを作り出そうとすることが脳科学の研究でわかってきたそうです。

やる気を持ち続けるということを考えた場合も、人の評価を得てやる気を出すというやり方よりも、自分自身の中で完結するやり方の方がいいのかも知れません。

これについては、褒められないと不安、やる気が出ない、頑張れない・・を変えるには?でより詳しくご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。

やる気は燃料のようなもの。時には、あえて頑張らない勇気も必要だ

以前、好きなことなのにやる気が出ない時はどうしたらいいか?という記事を書かせていただいたことがあります。

その中でも書かせていただいたのですが、やる気と言うのは燃料のようなものだと思うんですね。

使うとそれは少しづつなくなってゆきます。

だから、少しづつやる気という燃料を足してゆく必要があります。

いくら好きなことであっても、頑張りすぎるといつかは燃料切れを起こします。つまり、やる気が起きなくなってしまうわけですが、そんな時は、燃料を補給する必要があります。

じゃあ、その燃料を補給するにはどうしたらいいかといったら、この場合は、思い切って休むことだと思います。

何か他のことをしてみる、とにかくその好きなことから一旦離れてみるのです。

仕事であれば、少しペースを落としたり、別の仕事に取り掛かってみたり、または、言い方は悪いかも知れませんが、いい意味で手を抜くと言いますか、力を抜きます。

休むことができたら、休んでみるのもいいかも知れません。

そうやって勇気を持って、一旦その何かから離れてみると、やる気という燃料はまた少しづつ増えていきます。

そして、一定のところまで来ると、また自然とやる気が出てきます。

やる気は、足し続けないといけないわけです。

そして、そのためには頑張りすぎないこと、ちょっとやる気が出ない時は、勇気を持って一旦ペースを落としたり、その何かから離れてみる必要があるのだと思います。

そういう僕は以前、やる気が出ない時に休む・・ということができませんでした。

やる気が思うように出ない時に休むということが怖かったんですね。休んだら、もうやる気が戻ってこないような気がして。

だから、やる気が出ない時ほど頑張っていました。

そして、不思議とそうやって頑張ってみると、やる気が戻ってきたりしました。

ただ、それは、燃料タンクに残っていた最後の燃料を燃やしたから・・だったのかも知れません。そうやってやる気が出ないのに、それでも頑張ることを続けていくと、最悪、何もやる気が起きなくなってしまうこともあります。

僕はそんな形でよく燃え尽きていました。

ただ、ある時に、ここまで書かせていただいたようなやる気のメカニズムのようなものを知って、思い切って、勇気を持って休むということをするようになりました。

仕事のモチベーションが湧かない時、以前だったら、もっと頑張ろうとしていたのを、ある時からやめて、そんな時は思い切って休むようにしたのです。

すると、やる気というのは、自然と戻ってきました。

「休んだら、やる気はもう戻ってこないんじゃないか・・」

そう思っていた自分は間違っていました。

やる気が出ない時は頑張るべき時ではなくて、本当は休むべき時だったのです。

今、そういうことがわかってからは、やる気がまだ十分にある段階でも、意識して休むようになりました。一定のレベルでやる気、モチベーションを維持するためです

自分のやる気のレベルが読み取れる「やる気の燃料計」が自分についていたらよかったのかも知れません。

でも人には燃料計は付いていません。

ただ、やる気という燃料がそれなりに減ったというサインであれば、あります。それが「やる気が出ない」という気持ち、感覚なのだと思います。

やる気が出ないというのは、その燃料が減ってきたよというサインそのものだと思うのです。

そんな時は、思い切って少しそこから離れてみたり、休んでみることで燃料を補給してあげる必要があるのだと思います。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。感謝。