夢がない。夢が見つからない悩みについて。それでも必ず夢は見つかる
夢がない。
夢が見つからない。
そんな風に思い悩むこともあるかも知れません。
夢が全く見つからないこともあるかも知れませんし、夢だったことが終わって、次の夢が見つからないということもあるかも知れません。
でも、夢がないことは悪いことでしょうか?
いいえ。少なくとも僕はそうは思いません。
夢はなくても大丈夫だと思います。
それは、夢はこの人生を楽しむための手段の一つだと思うからです。そして、人生を楽しむための手段は他にも沢山あります。
だから、夢はなくても大丈夫だと思います。
ただ、それでも夢を見つけたい、夢が欲しいと思うこともあるかも知れません。
今回は、夢がないということについて、また、夢が見つからない時の夢の見つけ方について考えてみたいと思います。
目次
1)夢がないことは、悪いことじゃない
夢がない。
そんな風に思い悩むこともあるかも知れません。
その思いの裏側には、「夢がないといけない」という思いがあるのかも知れません。
「将来の夢を持て」
そんな風に教育されてきた人もいるかも知れません。何かなりたいものを見つけなさい、と。
そういう僕自身もそう言われて育った一人です。
「将来の夢」という作文も何度書いたでしょうか。この時、求められていたのは、将来の職業や将来成し遂げたいことといった、大きな夢でした。
そういう風に育って、自分自身「夢がないとだめだ」とそう思い続けてきました。
それは必ずしも悪いことではなかったかも知れません。
何になりたいか、何をしたいかという意識を早い段階で持っておくことは決して悪いこととは思いませんし、早い段階でなければできないことも世の中には沢山あります。
ただ、今になって思うのは、何かになる、何かを成し遂げることだけがこの人生の楽しみ方、生き方ではないのかも知れない、ということです。
そして、そういう視点で考えた時、夢とは、人生を楽しむために数多く存在する手段の一つだと思うようになりました。
それが全てじゃない。人生を楽しむための手段は、夢を持つことだけではなくて、他にも(そのための手段は)沢山存在します。
少し言い換えると、夢があるから人生が楽しくなるというより、人生を楽しむための一つの手段として、夢があるのだと思います。
ところが、「夢がないといけない」という思いがあると、夢がいつの間にか手段ではなくて、目的になってしまうことがあります。
本来であれば、人生を楽しむための手段としてあるはずの夢が、いつの間にか、目的そのものに変わってしまうというか。
夢を持つことそのものが目的になってしまって、本来、その先にあるべき人生を、もしくは今を楽しむということが、少なくとも、夢がないと思い悩んでいる時は、すっかり抜け落ちてしまっているというか。
そして、不思議なことに夢を持つことが目的になってしまうと、その夢がなかなか見つからなくなったりします。
本来であれば、夢は目的ではなくて手段だから、だから、見つからなくなってしまうのかも知れません。
それは、手段と目的を誤って取り違えてしまったからなのかも。だから、見つからないのかも知れません。
そんな時、もし、夢が目的にすり替わってしまっている時は、それを「この人生を楽しむための手段」という風に捉え直してみると、その手段(夢)というものが、少しづつ見えてくることがあります。
2)夢は、大きくなくていい
夢というと、「歌手になりたい」「医者になりたい」「世界を股にかけて働きたい」といった大きなものをイメージする人もいるかも知れません。
それも夢の一つの形だと思います。
だけど、夢は必ずしも、大きくはなくてもいいと思います。
夢は、小さくてもいい。
夢はまた、大きな1つのモノではなくてもいいと思います。
夢は、小さいモノがいくつもあってもいい。
先ほども書かせていただいたように、夢はこの人生を、または今を楽しむための手段なので、必ずしも人があっと驚くようなものである必要もないし、誰かに誇れるようなものである必要もないと思います。
もし、その夢が人に自慢できるようなものではなく、小さなものだと思ってしまったとしても、それが今の自分の気持ちを明るくしてくれたり、それが自分の毎日に楽しさや喜びを与えてくれるのであれば、それは素晴らしい夢だと思います。
それに、大きな夢も、小さな夢も、実はその先にある根本的な目的は一緒だったりします。
例えば、こんな2つの「夢」があったとします。
「医者になりたい」
「地域のボランティア活動に参加してみたい」
1つは大きな夢で、もう1つは人によっては小さな夢と思うかも知れません。
だけど、どちらの夢も、その先にある根本的な目的は似ているのかも知れません。どちらの夢にも、「人の役に立ちたい」という目的があって、ただ、そのための手段が医者になるのか、ボランティア活動に参加するかの違いなのかも、知れません。
だから、目的から考えていったら、夢に大きいも小さいもないのかも知れません。
3)夢は、経験したいこと
これはある方に教えていただいたことなのですが、
「夢とは経験したいと願うことの一覧」
という考え方があります。
夢というと、何かを成し遂げること、何かになること・・という風に考えてしまいがちです。
勿論、それも立派な夢だと思います。
ただ、夢は、「経験したいこと」という風に考えることもできます。
そして、そういう風に考えると、夢は案外沢山見つかったりします。
なりたいものや成し遂げたいものは見つからないという人はいても、「こういった経験をしたい」というものが全くないという人は恐らく殆どいないと思います。
また、何かになること、何かを成し遂げることはとてもハードルが高く、そこに向かって一歩踏み出すのも大変ですが、「こんな経験がしたい」であれば、もう少し気持ちを楽にして、そこに向かって頑張れるかも知れません。
そして、案外、そこをきっかけにして、大きな夢が見つかることもあると思うんです。
例えば、海外旅行に行って日本とは違った日常を経験したいと思ったとします。
それも立派な夢です。
そして、それは少し頑張れば届きそうな夢かも知れません。
そして、その夢を叶えて、海外に行ったら、現地の文化がすごく好きになった。その時、いつかこの国に住みたいという大きな夢が生まれるかも・・知れないわけで。
そんな風に、経験したいことという入りやすいところから入って、そして、その夢を追ってみることで、それがまた違う夢につながってゆくこともあるのではないかなと、思います。
大きな夢を見つけたい、だけど見つからないと思った時は、そんな見つけ方をしてみるのも1つの方法かも知れません。
4)夢は、自分軸で探すと見つかりやすい
夢がない。そう思った時に考えてみたいことがもう1つあります。
それが、夢を何の手段として考えているか?ということです。
先ほど、夢が手段ではなくて、目的になっているとなかなか見つからないと書かせていただきました。
もう1つ、夢を何の手段として考えているか?ということも夢を見つける上では大切なことになってくることがあります。
例えば、人に認めてもらうための手段として夢を考えていると、なかなか見つからなかったり、見つかったとしても、次第にその夢に対するやる気を失ってしまうことがあります。
というのも、人に認めてもらうためにすることが、人からすごいと言ってもらうためにすることが、イコール、自分が心からしたいこととは限らないためです。
だから、人に認めてもらうための手段としての夢を探そうとすると、なかなか見つからなかったりします。
そんな時は、誰かに認めてもらうためという他人を軸とした理由じゃなくて、自分が好きだから、自分がやりたいから、自分自身でいいと思えるからという自分を軸とした理由で夢を探そうとしてみると、その夢が見つかることがあります。
不思議なことに人に認めてもらおうと思うと、認めてもらえないことが多いものですが、自分がいいと思ったことをやっていたり、自分が楽しいと思ったことをやっていると、同じようにそれを、またはそんなことを続けている自分をいいと認めてくれる人が現れたりします。
同じように、例えば、人に感謝されたいからという他人を軸とした動機でそのための夢を探そうとすると、なかなかその夢が見つからないことがあります。
これも同じように、人に感謝されるためにすること=自分が本当にやりたいこととは限らないためです。
この場合も、まずは自分がやりたいから、自分が好きだからという自分を軸にした理由で何かを探してみて、そして、その先に誰かに喜んでもらえたら嬉しいという気持ちを加えていった方がうまくいくことがあります。
5)小さなことの延長線上に夢がある
さて、ここまで夢について色々見てきました。
夢は、なくてもいい。
夢は、大きなものではなくてもいい。
夢は、何かを成し遂げること、何かになることではなくてもいい。
夢は、大きなものも小さなものも、その先にある目的は一緒。
夢は、経験したいこと。
夢は、自分を軸にすると見つかりやすい。
夢は、今を楽しむための手段の1つ。
夢は、本当は小さなことの延長線上にあるのではないかなと思うことがあります。
ほんのちょっとした「楽しい」とか「心地いい」とか「嬉しい」とか・・・そんな風に感じることがあれば、その小さな何かの延長線上には、自分の人生を充実させてくれる夢があるかも知れません。
勿論、夢はなくてもいいわけです。
だけど、それでも夢を見つけたいと思った時は、世間の価値観ではなくて、他人がいいということでもなくて、自分自身の感覚を大事にしてゆくことが大事なのだと思います。
そうすれば、自分の感覚を大事にしてゆけば、夢は、必ず見つかるのではないかなと思います。
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