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兄弟、姉妹の結婚に寂しいと感じてしまった時はどうしたらいい?

例えば、弟だったり、妹だったり、または兄や姉が結婚することになって、とてもおめでたいことで、喜ばしいことなのだけど、どこかで寂しいと感じてしまっている自分がいる。

本当は心からおめでとうと言いたいのに、寂しい気持ちが湧いてきてしまう。

今回は、そんな気持ちになった時はどうしたらいいか?どうしたら、心からおめでとうと言えるようになるか、ということについて考えてみたいと思います。

寂しくなるのは悪いことじゃない

兄や弟、姉、または妹が結婚するとなった時、寂しい気持ちになること、心からおめでとうと思えない自分を責める人もいるかも知れませんが、寂しくなるのは、当然のことだと思うのです。

結婚するということは、家庭を持つということで、今までのように会えなくなってしまうこともあるかも知れません。

それは寂しいことに違いないと思うのです。

素直に、心からおめでとうと心から思えないことを悪いことだと、自分は心が狭いなと思う人も中にはいるかも知れませんが、素直におめでとうと言えないのは、寂しさがあるからで、それは、兄や弟、または姉、妹への愛情、思いがあるからこそ、なのだと思います。

寂しさは何とかしようと増えてしまう

兄や弟、姉、または妹が結婚するとなった時、寂しい気持ちが出てきて、そう思っちゃだめだと考えてみたり、または、寂しい気持ちを何とかしようとする人もいるかも知れません。

寂しいという気持ちは辛いものなので、何とかしたくなるのは当然のことだと思うのです。

ただ、寂しいなんて思っちゃだめだと思うと、寂しい気持ちを何とかしようと思うと、不思議なことに、余計寂しさが増してきたり、気持ちの切り替えができなくなってゆくようです。

感情というのは、不思議なもので、否定すると捨てられず、そのまま受け止めると、自然と薄れてゆく・・そんな特徴があります。

例えば、寂しいとか苦しいとか思った時に、友達に話を聞いてもらって、「それは寂しいね」「それは辛いね」と言ってもらえた時、気持ちが楽になることってあると思うのです。

それは、自分の気持ち(感情)を肯定してもらえたから(受け入れてもらえたから)・・かも知れません。

これは自分自身に対しても同じことが言えます。

つまり、寂しいと思った時に、寂しいなんて思っちゃだめだと思ったり、寂しさを何とかしようとすることは、自分の気持ち(感情)を否定していることになります。(受け入れていないことになります)

感情は否定すると、しぶとく自分の中に残るものなので、だから、寂しさを何とかしようとすると、その気持ちをなかなか捨てられない

そうではなくて、先ほどの例で友達が言ってくれたように、「寂しいね」と、寂しくても今はいいと、自分の感情をありのままに受け止めてみると、感情(寂しさ)というのは、時間と共に自然と、薄れてゆくようです。

寂しい気持ちのままでもいいと思うのです。

寂しい気持ちもままでも、相手を祝福してあげることはできるように思います。

素直におめでとうと心から思いたい時は?

そうやって、寂しさをありのままの受け入れてゆくと、寂しさというのは自然と薄れてゆくものだと思います。

もう一つ、寂しい気持ちが湧いてきた時にできることがあります。

それは何かということですが、感情というのは、事前に何を思ったか?ということが決めています。

思ったことに対して、寂しいとか、嬉しいとか、そういった感情が湧いてくるような仕組みです。

自分を苦しめる考え方を変える方法、感情は思考の後についてくる

だとしたら、兄弟・姉妹の結婚に寂しさを感じている時は、自分が寂しくなってしまうようなことを考えているはずです。

例えば、「もういままで通りに会えなくなってしまう・・」とか。

つまり、例えば、妹が結婚するということが寂しさの原因ではないということになります。

同じように、妹が結婚しても、寂しいとは思わない人がいるわけですから。

じゃあ、寂しさの原因は何かというと、妹が結婚するという事実に対して、自分が「思ったこと」、もっというと、寂しさにつながるようなことを考えてしまった(もう会えなくなる、などなど)ことが原因なのかも知れません。

じゃあ、どうしたらいいか?

・・というと、例えば、マイナスなこと、「もういままでのように会えなくなってしまう」ということを思ってしまってもいいので、その次に、もう一つ、別のことを考えることを自分に課してみます

一つの事実に対して、マイナスなことを思った後に、「その事実のプラスの部分は何か?」と考えてみるのです。

言い方を変えると、寂しさにつながることを考えた後に(それでもいいので)、今度は、温かい気持ちになれることも考えてみるということです。

兄弟・姉妹が結婚することで、マイナスな部分を考えたら、次は、プラスの部分はないか?と考えてみます

プラスの部分は、例えば、弟や妹が幸せになれること、とか。

感情は何を考えたかが決めているので、プラスの部分を無理にでも探してみると(思ってみると)、気持ちは少し、温かくなれます。

自分の視点を離れると、寂しくなれない

これも寂しくなってしまった時のもう一つの対処法になりますが、人は不思議なもので、自分の視点を離れると、寂しくはなれないようです。

じゃあ、どうやって自分の視点、または自分の立場を離れることができるでしょうか?

これは案外簡単で、もし、自分が弟や妹の立場だったら、自分の兄(姉)にはどんな風に思って欲しいと思うだろうか?と考えてみるのです。

こんな風に考えてみると、案外簡単に、自分の立場を離れることができます。

自分がもし、弟や妹の立場だったら、自分の兄や姉にどう思っていて欲しいかな・・と考えると、弟や妹の視点や気持ち、立場になれて、すると、恐らく、寂しいという風には思うことができないのではないかなと。

これを寂しい気持ちが湧いてくる度に実践してゆきます。

寂しさはつながりが失われると思った時に感じるもの

ここで、そもそも寂しさとは何か?ということについて考えてみたいと思います。

これはまた別の機会に詳しく書いてみたいと思いますが、寂しさとは、相手と自分のつながりが失われると思った時に感じるものでもあると思います。

寂しい原因と寂しさを乗り越える2つの方法とは?

今回のケースでは、結婚して、つながりがなくなる、薄れると思ってしまったこと・・それが自分に寂しさを感じさせているのかも、知れません。

ただ、本当のつながりとは、一緒にいる時間だけが決めるわけじゃないと思うのです。

本当の兄弟や姉妹とのつながりは、相手が結婚しても、失われたりはしないものだと思います。

本当のつながりは、失われたりしない。

そう思ってみることも、この場合の寂しさの対処方法の一つなのかなと、思います。

気持ちは言葉の後からついてくる

さて、ここまで兄弟・姉妹の結婚に寂しいと感じてしまった時はどうしたらいいか?ということについて見てきました。

寂しいと感じている時は、心からおめでとうとは思えなくてもいいと思います。

ただ、心からそう思えなくても、「おめでとう」と口にすることはできるかも知れません。

気持ちがそこになくてもいいと思うのです。

気持ちがなくても、その言葉を口にしてみます。

気持ちというものは面白いもので、言葉の後から自然とついてくるもので、だから、気持ちがなくても、まずは、言葉を口にするということが大切なことなのだと思います。

気持ちは後から、ついてくるものですから。

不幸だと思っていたことが幸せに変わることもある

「人間万事塞翁が馬」という言葉があります。

これは、「何が幸いするかはわからない。不幸に思えるようなことが幸せに変わることもあるのだから、何か不幸なことが起こったとしても、安易に自分は不幸せだと決めつけるべきではない」というたとえです。

一見すると、マイナスのように思える出来事も、それが本当にマイナスなことなのかどうか・・というのは、最後までわからないものだと思います。

変化というのは、寂しいものでもありますが、自分ではマイナスだと思っていたこと、変化が新しい喜びや幸せのはじまりになるということも、あるかも知れません。