馬鹿にされた、軽く扱われたと感じて長く引きずってしまう
馬鹿にしているような態度であったり、人を粗末に扱っているかのような言葉・・・というのは誰でも嫌なものだと思うんです。
そんな時、こんなことに動じない自分でいなければ・・・と無理をして感情を抑え込もうとすることもできますが・・・僕はそれは自分を苦しめていることになるのではないかなと・・・思っています。
嫌なものは嫌でいいと思うんです。
大人だから、ぐっとこらえることもあるかも知れませんし、それはそれで大切なことと思います。
だけど、嫌だという感情はそのままでいいと僕はそう思ってます。
もしそういうことを気にしない自分になれるにしても・・・その感情を抑圧することではそこにたどり着けないと思うんです。
自分に湧いてきた感情をじっくり感じてみる
馬鹿にされたり軽く扱われた・・・それを嫌だと思うことは当たり前のことだと思うんです。
だけど、それを例えば、何年も・・・引きずったりする場合は、もしかしたら、そこには2つの問題があるかも・・・知れません。
1つは相手の問題です。人を馬鹿にしたり、軽く扱うというのは、相手の問題だと思うんです。
2つ目は、自分の中にあるモノだと思うんです。
馬鹿にされた、軽く扱われたと感じて、長く引きずってしまった時にできることの1つが自分に湧いてきた感情をじっくり感じてみる・・・ということだと思います。
馬鹿にされたり、軽く扱われて嫌な思いをする時は、怒りの感情が湧いてくることが多いと思うんです。
じっくり感じてみるのはその怒りではなくて・・・その奥にあるもので。
それは悲しみかも知れません。なんで悲しいんだろうと、何故、馬鹿にされたと感じたのだろう、何故、軽く扱われたことをこんなにも引きずるんだろう・・・と自分の中へと思いを向けてみます。
そうやっている中で、本当の理由が見えてきたりすることもあります。
例えば・・・人は自分が心のどこかで思っている、気にしていることを刺激されることが嫌いだったり・・・すると思うんです。
自分が自分のここが駄目だ・・・と自分で認めていないところを、他人という鏡を通して見るのが嫌い・・・というか。
反対に自分で自分を認められていること、客観的に見れている(判断できている)ところは、他人に何かを言われても、そんなに気にならなかったりします。
自分でよくわかっているから、何か冗談でけなされても笑ってスルーできたりします。
馬鹿にされたり、軽く扱われたと感じたということに話を戻しますと・・・
そう思ってしまうのは、自分をどこかで認めていない、尊重できていないこと、もっというと、自分で自分を非難していること・・・がもしかしたら、1つの原因なのかも・・・知れません。
過去のことであれば、その時のその自分をどこかで認めていない、どこかでその時の自分を恥じていたり、情けない自分・・と否定していたり・・・とか。
そう心のどこかで思っていて、それを他人に刺激されるようなことが起こると、ちょっとしたことでも、強く反応してしまったり、軽く扱われたと、馬鹿にされたと・・・そう強く思ってしまうこともあるかも知れません。
自分を否定すること、肯定すること
こんな時にできるのは、例えば、過去に戻って、その時の自分を、「それでいい」と認めてあげることなのかも・・・知れません。
自分で自分を認めることができたら・・・他人から何を言われても、嫌だとは思っても、それを何年も引きずったりはしなくなると思うんです。
過去のその時の自分をダメな自分だったと思っていれば、その思いを思い出させる他人からの言葉やささいな出来事にでも、嫌な思いは湧き上がってくるものかも知れません。
自分の良さであったり、自分が頑張ってきたことであったり、そういったことを自分自身でわかろうとしたり、例えば、完璧ではなくてもその時の自分なりに一生懸命やったことを自分で認められないと、または許せないと・・・他人からの言葉などに必要以上に反応してしまうものなのかなと、思うんです。
僕自身、ずっと自分を心のどこかで否定していました。
自分は自分を否定しているので、何か別の方法で自分を肯定する必要があるように感じて、何か形や結果が欲しくてとにかく何でもがむしゃらにやっていた頃がありました。
仕事でも何でも、とにかく一番にならなくてはならない、やるなら競争に勝たなくてはならない、結果を出さないと意味がない・・・と。
どうしても勝つ必要があったのは、何か自分を肯定してくれるものが欲しかったからなのかも知れません。
今は、全く逆の生き方をしてます。
自分を否定しなければ、ダメな自分、弱い自分もひっくるめて自分を「それでもいい」「そういう時があってもいい」と少しづつ肯定し続けていく中で、色々なものから楽になれるように思っています。
勿論、全部なんて肯定はできないと思うんです。ただ、少しでも肯定してみた時に色々なことの感じ方は大きく変わってゆくように思うんです。