ホーム > 人間関係の悩み全般 >

人の領域に入ってくる人、境界線を踏み越えてくる人から自分を守る方法

こんにちは。おかしな幸福論のモリです。

今回は、人の領域に入ってくる人、境界線を踏み越えてくる人から自分を守る方法についてお話ししていきたいと思います。

具体的には、

について、見ていきたいと思います。

目次

人の領域とは?

人の領域とは何か?

ということですが、精神科医で対人関係療法の第一人者でもある水島広子先生は、こんな風に語っています。

「人間には、生まれ持ったもの、幼少期の環境、今までに接してきた人の価値観、これまで体験してきたことなど、その人にしかわからない様々な事情があります。

人それぞれの様々な事情のことを、私はその人の「領域」と呼んでいます。」(出典:リーダーは、それぞれの「領域」を尊重しよう ダイヤモンド・オンライン)

人の領域とは、その人にしかわからない事情がつまった心の領域だと思うんですね。

そして、その心の領域の一歩手前に引いてあるものが境界線になります。

その境界線の内側は自分にしかわからない領域で、本来であれば、誰も勝手に入ってきてはいけない場所です。

ところが、その大事な心の領域に勝手に入ってくる人も中にはいたりします。

今回はそんな、人の領域に入ってくる人から自分を守る方法、境界線を踏み越えさせないための方法について見ていきたいと思います。

何故、人の領域に勝手に入ってくるのか?

さて、でも何故、人の領域に勝手に入ってくる人は、そんなことを平気でしてしまうのでしょうか?

そういう人は人の心の領域に勝手に入ってきて、その人の何かを決めつけてみたり、その人が抱えている事情を一切無視して、自分が言いたいことを言ってみたり、そんなことを平気でしたりします。

でも、ちょっと考えれば、そんなことをされたら相手が嫌な気持ちになること位、大人であれば簡単にわかると思うんですね。

勿論、特にとても親しい間柄の場合、近づき過ぎてつい境界線を踏み越えてしまう・・ということは誰にでもあると思います。

親しい関係というのは、そういうものだと思うんですね。

ただ、ここで言う人の領域に勝手に入ってくる人というのは、「つい」ではなく、毎回のように相手の領域に入ってくる人のことです。

そういう人は、人と自分の境界線が曖昧で、また、自分が人の大事な領域に土足で上がり込んでいるという認識がないんですね。

これは何故かと言うと、人の領域に勝手に入ってくる人は、常に自分目線なんですね。

いつも主観的にしか物事を見ていなくて、物事を客観視できない。

簡単に言うと、自分の立場でしか考えることができなくて、相手の立場に立ったり、相手の気持ちになって考えたり、または、客観的に自分を見る・・ということができないんですね。

だから、自分がしていることが相手を傷つけてしまったのではないかとか、自分がしたことを振り返って、悪いことをしてしまったなという風に考えることができないわけです。

人の領域に勝手に入ってくる人は自分が悪くても反省したり、謝ることが少ないものですが、それは自分を客観的に見ることができないから、なんですね。

この話の続き、こういった人からどうやって自分を守ったらいいかについては、少し後でお話ししたいと思います。

何故、境界線を踏み越えられてしまうことが多いのか?

少し話が変わりますが、境界線を踏み越えられてしまうことが多い、自分の領域に入ってこられることが多い、そういう人もいます。

HSPの人(敏感な気質をもった人)に、そういった境界線を踏み越えられてしまう人が多いと指摘する専門家も多いですが、HSPの人は共感力が強く、相手の気持ちになってあげることができる人が多いです。

そして、相手の気持ちを考えることができるために、相手のことを考えすぎてしまって、断れない、はっきりとノーと言えない、そういう人も多いです。

そして、それが境界線を踏み越えられてしまう理由になることがあります。

つまり、断らない、はっきりとノーと言わないことが境界線を頻繁に踏み越えられてしまう一番の原因なんですね。

はっきりと「ここからは私の領域だから、入ってこないで」と言わないでいると、境界線の認識がない人が、心の領域に踏み込んできてしまうのです。

人の領域に入ってくる人から自分を守る方法

そういった人から自分を守るために大事なことが2つあります。

1つが、「相手を見極める」ということです。

先ほど、毎回のように人の領域に勝手に入ってくる人は、自分の立場でしか考えることができなくて、相手の立場に立ったり、相手の気持ちになって考えるということ、客観的に自分を見るということができないと言いました。

何かの拍子に相手の領域に入ってしまう・・ということはあると思うんです。

相手にしかわからない事情といっても、完璧にそれがわかる人はいませんから、ふとした瞬間に間違って、踏み過ぎてしまうこともあると思います。

ただ、もし、自分が境界線を踏み越えられた立場であれば、その相手が先ほどお伝えしたように、客観的に自分を見ることができる人がどうか、というのは見極めてみてもいいかも知れません。

もし、客観的に自分を見たり、または相手の気持ちになれる人なら、こちらが事情を言えば、わかってくれると思います。

ただ、もし、自分を客観視できない人だった場合、こちらの立場に立ったり、こちらの気持ちになって考えるということができないので、そういう人にわかってもらおうとしたり、そういう人にこういうことはやめてと言っても、理解してくれないことが多いです。

また、そういう人は自分を客観的に見れないために、反省するということもできないんですね。

だから、そういう人はいくら待っていても、変わってくれないことが多いです。

ですので、その場合は、相手に期待せず、自分から動いて、相手との距離を一定に保つことが自分を守ることにもなると思います。

心の領域に入ってこられることが多い人は、受け身になっていることが多いんですね。

そうではなくて、自分から動いて、距離を保つ、もしくは場合によっては積極的に離れるということが大事です。

2つ目が、「断れる人になる」ということです。

先ほど、断らない、はっきりとノーと言わないことが境界線を頻繁に踏み越えられてしまう一番の原因ですとお伝えしました。

自分の領域に人を入れてしまう人とそうでない人の違いも、この断れるかどうかの違いなんですね。

ただ、断れない人、はっきりとノーと言えない人にとっては、断るということはとても勇気のいることだと思うんです。

というのも、断れない人は人の気持ちになってあげるのが得意な人で、時に相手の気持ちを考えすぎてしまうために、断ったら相手を傷つけてしまうのではないか、断ったら嫌な思いをさせてしまうのではないか・・そういう風に考えてしまうからです。

ただ、「断ったら嫌な思いをさせる」というのは、実は思い込みなんですね。

そうとは限らないということです。

断っても、嫌な顔をしないで、こちらの事情を理解してくれる人もいます。

実は、断って嫌な顔をする人は、こちらの事情を考えてくれない人であることが多いんですね。

じゃあ、そういう人、こちらの事情を考えてくれない人にわざわざ気を使う必要はあるのか?ということなんですよね。

また、断れないという人の中には、断るとか、ノーと言うことは、相手を拒否することとか、相手を否定することとか、そういう風に捉えている人もいるかも知れません。

ただ、断るということは、自分の事情を伝えるという行為なんですね。

それは相手を拒否する行為ではなくて、ただ、自分の事情を相手に伝えるという、そういう行為なんです。

そして、それは決して悪いことではないです。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。