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感情を抑えられない原因。上手に感情を抑える方法とは?

自分の感情を抑えられない。

例えば、怒りの感情を抑えられなくて、つい、言ってはいけないことを言ってしまったり、つい言い過ぎたりして、後になって後悔したり、自己嫌悪に陥ってしまう。

そんなこともあるかも知れません。

上手に感情をコントロールしている人も中にはいるわけですが、どうやったら感情を抑えることができるでしょうか?

そもそも、感情を抑えられない原因は何なのでしょう?

殆どの場合、感情を抑えれれないというのは持って生まれた性格や気質のせいというよりも(どうにもできないということではなくて)、後天的なものであること(どうにかできること)が多いようです。

今日は、感情を抑えられない原因についてや感情を抑えるためにはどうしたらいいか?ということについて見てゆきたいと思います。

目次

心には感情を溜めておけるスペースがある

さて、感情を抑えられない原因についてですが、実は人の心には感情を溜めておけるスペースのようなものがあります。

例えば、イラっとするような出来事があっても、その場で怒りをあらわにせずに済むことがあるかも知れません。

それは怒りをその感情を溜めておけるスペースにしまい込むことができたから・・だったりします。

ただ、その感情を溜めておけるスペースというのは、無限に広がっているわけではなくて、容量が決まっています。

この容量には個人差があるかも知れませんが、ただ、いずれにしてもその容量というのはそれぞれ決まっていて、その容量をオーバーしてしまうと、もう感情をしまい込むことができなくなってしまって、その中に溜めるはずの感情が溢れ出してしまいます。

感情を抑えられない原因は何か?

という話に戻りますが、その原因の1つはこの感情を溜めておく心のスペースがいっぱいになってしまっていることです。

この心にあるスペースが容量オーバーになっているため、感情を溜め込むことができず、そのために湧き上がってくる感情を抑えることができなくなっているのです。

少し言い方を変えると、心がいっぱいっぱいで余裕がなくなっている状態ですが、この状態だと、ちょっとしたことでも気持ちを抑えることができなくなったりします。

反対に心に余裕があれば、何かが起こっても笑ってスルーできるかも知れません。

感情を抑圧し続けると、心はいつか、いっぱいっぱいになる

この感情を溜めておける心のスペースですが、何故、容量オーバーを起こすのでしょうか?

それは感情を溜め込み過ぎてしまったから・・なのですが、自分の気持ちを抑圧しようとする癖のある人は、感情を溜め込みやすい人でもあって、そういった人の場合、自分の気持ちを抑圧し続けた結果、心に余裕がなくなってしまって、感情をコントロールできなくなってしまう・・ということが起こったりします。

感情というのは、何もしなければ心に溜まってゆくようにできています

だから、感情を抑圧し続けると、心はいつか、いっぱいっぱいになってしまうのです。

自分の気持ちに嘘をつかない。自分の気持ちを抑圧しない

では、どうしたらいいか?

というと、感情を抑えるためにはその感情を溜めておけるスペースに余裕を持たせておく必要があります。

そうすれば、例えば、怒りの感情が湧き上がっても、その感情がすぐに表に溢れ出す・・ということを防ぐことができます。

そのためには、感情を溜め込みすぎないことが大切になってくるのですが、それを実践する上で、感情を抑圧しすぎないということがポイントになってくると思います。

感情を抑圧しないとはどういうことかというと、それは例えば、自分の気持ちに嘘をつかないということでもあると思うんですね。

例えば、自分の気持ちに嘘をついても、誰かに合わせようとしたり。自分の気持ちを抑え込んで、誰かのために何かをしてあげたり。

そういったことも感情を抑圧していることになります。

自分の気持ちに嘘をつかないということを実践してみるだけでも、心には余裕が戻ってきます。すると気持ちもぐっと楽になって、心の状態も安定してくることがあります。

では、例えば、怒りの感情などはどうしたらいいでしょう?

これも抑圧し過ぎてはダメなのですが、だからといって、誰かに怒りをぶつけたりしたら、今度は自分がトラブルに巻き込まれてしまうかも知れません。

じゃあ、どうしたらいいかというと、例えば、思ったことを伝えてみるというのは良いことかも知れません。

何か違うなと思ったら、少し冷静になった後で相手に伝えてみる。もっとも、そうすることでその問題が解決するとは限りませんが、ただ、溜め込んだものは外に出すことができます。もしくは溜め込まずに済みます。

ただ、この方法は相手があってのことなので、うまくいく場合とうまくいかない場合もあるかも知れません。

その場合は違う形で、溜まってしまった感情を自分の外に出してあげる必要があるかも知れません。

溜まった感情を自分の外に出す4つの方法

先ほどの感情を抑圧しないというやり方は、感情を溜め込まない方法です。

ただ、それでもどうしても感情が溜まっていくこともあります。

その場合は(心のスペースの容量オーバーを防ぐために)その溜まってしまった感情を自分の外に出す・・ということが大切になってきます。

そのためにはいくつかの方法がありますので、ご紹介したいと思います。

1)感じたことをひたすらノートに書き出す

これは多くの人が実践していて、心の専門家の多くがすすめるやり方でもありますが、感情はノートなどに書き出すと自分の中から出て行って、気持ちがスッと楽になることがあります。

やり方は簡単で、思ったことや感じたことをそのまんま、ノートに書き出してゆきます。

例えば、誰かに対して怒りを感じた場合は、その怒りについて書き出します。

また、相手にメールや手紙を送るつもりで相手へ宛てた文章を書いてみるのも良い方法です。その場合は遠慮なく思ったことを書き出してゆきます。相手に怒りを思い切りぶちまけるつもりで書いてもOK。

この文章は実際に相手に送るわけではありませんが、ただ、そうやって感じたことをありのままに書き出してみると、その怒りの感情は自分の中から出て行って、自分の気持ちはその分だけぐっと楽になれます。

するとその後、不思議と「まぁいいか」と相手やその出来事を許せるようになることがあります。

この方法は自分一人でできますし、やろうと思えばどこでもいつでもできるのでおすすめです。

2)話を聞いてもらう

2つ目の方法は誰かに話を聞いてもらうという方法です。

話をすることで、または話を聞いてもらうことでストレスを解消しているという人もいると思いますが、話すということは「離す」ということでもあると言われたりします。

つまり、話すことでその感情を手放すことができるわけですが、話を聞いてもらって楽になるのはそのためかも知れません。

とても良い方法なのですが、相手がいないとできないのが欠点なので、その場合は1)の方法か次にご紹介する方法がおすすめです。

3)感情は汗や涙になって外に出てゆく

不思議な感じがしますが、感情というのは、汗や涙になって自分の外に出てゆくもののようです。

例えば、悲しい気持ちでいっぱいになった時は、泣きたくなりますよね。

そして、思い切り泣いた後、気持ちがすっきりしたり、ちょっと前向きになれたりすることがあると思うんですね。

それは、悲しいという気持ちが涙となって自分の中から出て行ったから・・かも知れません。

ですので、悲しいという感情を自分の外に出したい時は、あえて泣いてみるのもいいですし、または泣ける映画を観てみるのもそういう意味では効果があるかも知れません。

じゃあ、怒りの感情でいっぱいになってしまった時はどうしたらいいでしょう?

この場合は体を動かして汗を流すのも効果的です。感情は汗となって外に出てくれるものでもあるからです。

例えば、仕事のストレスで心に余裕がなくなっている時にジムに行って汗を流したら、気持ちがスッキリしたということもあると思うんです。

それはもしかしたら、そのストレス(感情)が汗となって自分の外に出て行ってくれたから・・かも知れません。

4)感情はエネルギーなので消費すると消えてゆく

これは先ほどの汗の話と似ているかも知れませんが、もう1つ、感情を自分の外に出す方法があります。

感情というのは実はエネルギーの一種なんですね。

だから、消費してあげるとなくなる。そんな性質があります。

例えば、怒りの気持ちでいっぱいになった時は、階段を一気に駆け上がってみます。

すると、上まで行って「ゼ~ゼ~・・」言っている時は、階段を上る前のテンションで怒ったりすることが難しくなっていると思います。

「ランニングが自分のストレス解消法です」

という方もいらっしゃると思いますが、これもストレス(感情)が汗となって流れていくからだったり、感情というエネルギーが走ることで消費されるから・・かも知れません。

体を動かすことを習慣にしている人の方が感情をコントロールするのが上手だったりするのですが、それは体を動かすことで心に溜まった感情を定期的に自分の外に出しているから・・なのかも知れませんね。

感情を抑えられないことが多いと感じたら、何か体を動かすことを習慣にしてみるのも良い方法だと思います。

 * * *

さて、ここまで感情を抑えられない原因について、また感情を抑えるにはどうしたらいいか?ということについて見てきました。

少し簡単にまとめると、

・心の容量オーバーが起こると、感情が抑えられなくなる
・心の容量オーバーを防ぐためには2つの方法がある
 1)感情を溜め込まない(そのためには感情を抑圧しないこと)
 2)溜まった感情を自分の外に出してあげる

といったことについてご紹介しました。

実は、感情を抑える、もしくは感情をコントロールするにはもう1つやり方があって、それは何かというと考え方を変えてゆくというやり方になります。

このサイトも「考え方を変えることで感じ方を変える」ということを1つのテーマにしていますが、考え方を変えると感じ方も変わります。

すると、余計な感情を感じなくなったりします。

このページでご紹介してきたことが対処療法だとしたら、考え方を変える方法は根本的な原因を取り除く根治療法なのかなと思います。

ただ、考え方はゆっくり変わってゆくものなので、時間がかかります。ですので、まずはここまでご紹介させていただいたようなやり方で上手に感情を自分の外に出してゆくということが大切になってくるかも知れません。

その上で自分の考え方を見直してみる、違う考え方に触れてみるというのも良いかも知れません。