世間体が気になって離婚できない。こんな時はどうしたらいいか?
世間体が気になるということもあるかも知れません。
そして、世間体はある程度は気にした方がいいものだと思います。
ただ、世間体を気にして、自分が本当に望んでいる道に向かってゆけないということであれば、それは他人のことを気にしすぎているのかも知れません。
もっとも、離婚というのは、ご本人にとってはとても大きなストレスになるものだと思いますし、地域などによっては、離婚をとてもマイナスなこととして捉えられてしまうこともあるかも知れません。
そういった場合は世間体を気にせず離婚して新しい人生に向かって歩き出す・・というのも簡単な決断ではないと思います。
冒頭の方の質問ですが、どうしたらいいか?(離婚するべきかしないべきか)というのは、ご本人以外には決められないものだと思います。
ですので、ここでは、こうした方がいい・・というようなことではなく、新しい人生に進みたいけれど、世間体が気になって躊躇してしまう時に考えてもいいかも知れないことについて、いくつか見てゆきたいと思います。
自分の親友が同じ状況にいたなら、どんなアドバイスをするか?
先ほども書かせていただきましたが、離婚するべきかどうかということは筆者を含め、他人には決められないことだと思います。
ただ、自分はどうしたらいいのか?と悩んで答えが出ない時は、少し視点を変えて考えてみると、答えのようなものが見えてくることがあります。
でも、どうやって視点を変えるのか?
・・ということですが、もし、自分の大事な親友が今の自分と全く同じ状況で、本当は離婚したいのに、世間体が気になって離婚できないでいる・・・と打ち明けられたら、自分だったら、どんなアドバイスを送るだろうか?と考えてみます。
自分自身のこととしてではなく、自分の親友のこととして、今の問題を考え直してみるのです。
すると、自分の本当の気持ちが見えてくることもあるかも知れません。
また、自分が恐れているようなこと(世間体)が本当に恐れるべきことなのか、不安に思うようなことか・・・ということが客観的に見えてくることもあるかも知れません。
離婚というような大事な決断をしなければならない時ほど、感情で物事を考えるのではなく、冷静に理性で考えてゆく必要があるように思います。
自分の親友にアドバイスするなら・・と考えてみると、大事なこととして捉えながらも、少し客観的にそのことについて考えられるようになることがあると思います。
人がどう思うか?と考えると答えが出ない
これは離婚に限ったことではないですが、人にどう思われるだろうか?と考えると、答えが出ないことが多いように思います。
というのも、人は、色々なことを思うから、です。
人の意見というのは2つの特徴があります。
1つはわかれやすいということです。
同じ映画を観ても、「面白かった」という人もいれば、「つまらなかった」という人もいます。
離婚に対する捉え方も同じように、離婚を悪いことのように捉える人もいれば、離婚して再出発することの方が大事だと考える人もいるかも知れません。
また、歴史を見てもそうですが、人の意見というのは移ろいやすいものです。
生前は全く評価されなかったのに、死後になって、評価されるようになる人もいます。
そんなわかれやすく、移ろいやすい人の意見、評価、捉え方を軸にして、自分の何かを判断しようとしたり、何かを決断しようとすると、迷ったり、ブレてしまいやすくなります。
「どう思われるだろうか?」
と思うことも一緒で、どう思われるだろうか?と考えると、答えがでなかったり、迷ったり、ブレてしまいやすくなります。
そんな時は、人の意見や捉え方を軸にして物事を判断しようとするのではなく、自分自身がどう思うか?ということを軸にしてみてもいいかも知れません。
他人軸ではなく、自分軸で、今、自分が迷っていることと向き合ってみると、自分が本当に望んでいる道に進む勇気が湧いてくることもあるのではないかなと、思います。
周りは驚くほど理解を示してくれることも
少し話は変わりますが、離婚した人は、「離婚したことを周りになんて言われるだろう」と気にすることが多いようですが、実際に離婚したことを話してみたら、驚くほど理解を示してくれて、心配する必要はなかったと思う人も多いようです。
これは時代によっても変わってゆくとは思いますが、2000年代に入ってからの日本での離婚件数は年間で20万件以上になります。
離婚することを人生の傷のように言う人もいるかも知れませんが、今ではそんなことはなくて、離婚も数多くある人生の選択の一つなのかなと、思います。
もっとも、自分の本当の味方ではない人の中には、離婚に対してネガティブなことを言ってくる人もいるかも知れません。
何をしても、一定数の人は、マイナスに捉えるもの。そういう世の中のようです。
人の心理として、プラスのことよりもマイナスなことの方が記憶に残ってしまいやすく(これは自分を守るために心が働くから)、マイナスな意見などに傷ついてしまう方もいるかも知れません。
ただ、それはそういう(プラスよりもマイナスの方を記憶しようとする)心理が働いているためで、本当は、プラスに思ってくれる人もいるし、自分の味方になってくれる人もいるものだと思うんですね。
そして、本当に大事なのは、自分の味方でもなんでもないマイナスなことを言ってくる一部の人ではなくて、どんな時でも自分の味方でいてくれる人なのかなと、思います。
そういう風に無条件で自分の味方でいてくれる人はそれほど多くはないものかも知れません。
だけど、本当に気にするべきなのは、そういった人達のことなのだと思います。
周りが気になるのは、自分が気にしているから
例えば、顔にニキビができてしまったとします。
その顔にできたニキビを恥ずかしいと思って、気にしていると・・
街で歩いている時も何故かそのニキビを人に見られているような気持ちになってしまったり、恥ずかしいと思われているだろうなと思えてきたりします。
だけど、ニキビができたけど、ニキビは誰にだってできるものだ、それでいいやと思えた時、人の目が不思議な位、気にならなくなったりします。
この場合、気になっていたのは、人の目ではなく、自分自身、もしくは、他人の目に映る自分自身・・・ということになります。
離婚のお話に戻りますが・・
自分自身で離婚というものを例えば、人生のマイナス点ですとか、人生の傷のように捉えていると、他人も同じように思っているだろうなと、思えてきてしまうかも・・知れません。
その場合、世間体を気にすることをやめて、自分が本当に望んでいる道に進むには、自分の中にある「離婚」というものに対する捉え方、定義というものを変えてゆく必要があるかも知れません。
またはニキビのお話のように、勇気をもって「それでいい」と、自分がこだわっていたものを手放してみることも、自分が本当に望んでいる道に進むためには必要なことなのかも、知れません。
最後に
冒頭でも書かせていただきましたが、離婚というのは、簡単なことではないと思いますし、直面している人にしかわからない苦しみや辛さがあるものだと思います。
どうしたらいいか?ということも、繰り返しになりますが、他人には決めることはできないものだと思います。
ただ、自分が置かれた状況次第では、色々なことを考えてみる必要があるとは思いますが、最後は自分の素直な気持ちを大切にするということ、それが一番大切なことではないかなと、僕はそんな風に思います。