夫婦喧嘩を減らす方法。夫婦円満の4つの秘訣、コツとは?
夫婦喧嘩を減らしたい。もっと夫婦円満で、お互い笑顔で暮らしたい。
そんな風に思うこともあるかも知れません。
前回、些細なことなのに夫婦喧嘩をして、言い過ぎたと思った時、言い過ぎることが多いと思った時は?では夫婦喧嘩で言い過ぎてしまうことが多い時はどうしたらいいか?ということについて書きました。
今回は、夫婦喧嘩を減らすにはどうしたらいいか?夫婦円満で二人でもっと笑って暮らしてゆくためには何をしたらいいか?ということについて見てゆきたいと思います。
夫、妻から言われたい言葉は何?
突然ですが、自分の夫(妻)から言われたい言葉って何ですか?
明治安田生命が行った 「いい夫婦の日」に関するアンケート調査(20代から70代の1,600人の男女を対象)では、こんな結果になっています。
()内は左が男性、右が女性の数値(%)になります。
1位 ありがとう (24.8%/32%)
2位 結婚してよかった (7.6%/9.5%)
3位 感謝しています (8.0%/5.1%)
4位 あなたがいてくれて良かった (5.8%/6.9%)
5位 愛してる (5.9%/5.5%)
6位 お疲れ様 (7.4%/2.5%)
7位 ごめんなさい (4.8%/3.5%)
8位 大好き(4.6%/2.6%)
9位 よくやってくれて助かる(1.6%/5.5%)
10位 料理がおいしい(2.3%/4.4%)
11位 ずっと一緒にいよう(2.5%/3.9%)
12位 幸せです(4.3%/1.8%)
13位 あなたのおかげ(2.5%/3.5%)
14位 大丈夫?(2.9%/2.9%)
15位 健康に気を付けて(4%/1.6%)
16位 ご苦労様(3%/2.4%)
17位 一緒にいると楽しい(1.3%/3.4%)
18位 がんばってるね(2%/1.8%)
19位 信頼してる(2.6%/0.9%)
20位 長生きしてね(2.3%/0.3%)
(参考・出典:明治安田生命 「いい夫婦の日」に関するアンケート調査。以下同じ)
男性だけを見てみると:
妻にかけてもらいたい言葉 TOP10
1位 ありがとう 24.8%
2位 感謝してます 8%
3位 結婚してよかった 7.6%
4位 お疲れ様 7.4%
5位 愛してる 5.9%
6位 あなたがいてくれてよかった 5.8%
7位 ごめんなさい 4.8%
8位 大好き 4.6%
9位 幸せです 4.3%
10位 健康に気を付けて 4%
女性だけを見てみると:
夫にかけてもらいたい言葉 TOP10
1位 ありがとう 32%
2位 結婚してよかった 9.5%
3位 あなたがいてくれて良かった 6.9%
4位 愛してる 5.5%
4位 よくやってくれて助かる 5.5%
6位 感謝しています 5.1%
7位 料理がおいしい 4.4%
8位 ずっと一緒にいよう 3.9%
9位 あなたのおかげ 3.5%
9位 ごめんなさい 3.5%
相手にかけてほしい言葉は男女共に、圧倒的な1位が「ありがとう」でした。
他には、「あなたがいてくれて良かった」という言葉や、ねぎらいの言葉(男性の場合は「お疲れ様」、女性の場合は「よくやってくれて助かる」)、また、「ごめんなさい」という言葉を男女ともに相手に求めているようです。
夫婦喧嘩を減らすには・・というお話に戻りますが、こんな風にして、相手がかけて欲しい(であろう)言葉をかけてあげる・・というのも1つの夫婦喧嘩を減らす方法、夫婦が笑って過ごしてゆくための方法なのかも、知れません。
夫婦喧嘩が少ない夫婦ほど、こういったお互いが求めている言葉をお互いに掛け合っていることが多いようです。
もっとも、「だけど、自分一人だけが実践しても・・」と思ってしまうこともあるかも知れません。
ただ、相手に投げかけた言葉というのは、戻ってくることが多いかも、知れません。
それはどんな言葉であってもそうで、「嫌い」と言えば、「嫌い」と言われたり、「好き」と言えば、「好き」という言葉が返ってくることもあるかも知れません。
これは以前にも書かせていただいたことがありましたが、人には、もらったものを返そうとする、そんな心理があります。
だから、「ありがとう」と言われると、不思議と「ありがとう」と言いたくなるのかも。
だとしたら、まず、相手に何かを投げかけてみてもいいのかも知れません。
自分が欲しいもの(言葉)を、まず、相手に投げかけてみるというか。
「ありがとう」
・・・そう口にするのに1秒もかかりません。
だけど、そう言われると、なんだか嬉しくなってきたりする。
もし、夫婦喧嘩が多いなと思って、そして、そんな夫婦喧嘩を減らしたいと思った時は・・先ほどのアンケートにあったような言葉の中で、まだ、自分が相手に対して十分に言っていなくて、尚且つ、これから口にできそうな言葉があれば、それを少しづつでも相手に投げかけてみてもいいのかも知れません。
「ありがとう」
この言葉を口にする回数を増やしていったら、自然と夫婦喧嘩をしなくなっていった・・そんな夫婦もいます。
夫婦円満のために何が必要か?
同じく明治安田生命が行った 「いい夫婦の日」に関するアンケート調査(20代から70代までの1,600人の男女を対象)では、夫婦円満のために何が必要ですか?という問いに対して、こんな回答が返ってきました。
1位 よく会話をする 70.1%
2位 感謝の気持ちを忘れない 59.2%
3位 相手を尊重・信頼する 57.9%
4位 家事に協力する 51.5%
5位 お互いの健康を気遣う 44.6%
6位 干渉しすぎない 38.4%
7位 一緒に食事に行く 37.3%
8位 相手をほめる 36.5%
9位 不倫・浮気をしない 28.4%
10位 自分から謝る・妥協する 28.3%
ちなみに20代、30代の男女では「育児に協力する」が、20代では52.2%、30代では57.7%となっています。
1位が「よく会話をする」、それから、先ほどのかけてもらいたい言葉に通じるものがありますが、「感謝の気持ちを忘れない」が2位、3位が、「相手を尊重・信頼する」という結果になっています。
夫婦関係というのは、人間関係の中でも、例えば、友人との関係などと比べると、どうしてもその距離が近くなりがちだと思います。
距離が近くなると、親密感も増すのですが、距離が近いほど、トラブルになりやすく、友達よりも夫や妻との喧嘩が多くなる傾向にあるのはそのためかも知れません。
夫婦喧嘩が多いというような場合は、距離が少し近過ぎるのかも知れません。
この場合の距離というのは、物理的な距離という意味ではなく、心の距離という意味です。
先ほどのランキングで「干渉しすぎない」ということが入っていましたが、相手に対して、干渉しすぎるというのは、相手に対しての距離が近過ぎるということになると思います。
じゃあ、どの程度離れたら、また、何をしたら適度な距離まで離れることができるのかというと、これも先ほどのランキングにも入っていましたが、「尊重する」ということがキーワードになってくるのではないかなと、思います。
相手がやっていること、考えていることを尊重するから、「干渉しすぎない」ようにしようと思えるわけです。
相手を尊重しようという思いがあれば、相手に対して踏み込み過ぎないで済むことがあります。
夫婦関係であっても、お互いに踏み込んではいけない領域、その相手にしかわからない心の領域というものがあると思います。
そこに踏み込まないためには、やはり「相手を尊重する」という気持ちが大切で、相手を尊重しようと思った時、相手のその心の領域に踏み込んでしまうことも防げるのかも知れません。
また、先ほどの「ありがとう」と言われると、「ありがとう」と言いたくなる・・・という心理と一緒で、相手から尊重されると、相手を尊重したくなるものだと思います。
これも同じく、投げかけたものが返ってくる・・ということなのかなと、思います。
尊重すると尊重されるようになって、それがお互いが笑って過ごしてゆくための適度な心の距離になる・・そんなこともあるかも知れません。
男女の考え方はこんなに違う
少し話が変わりますが・・
些細なことなのに夫婦喧嘩をして、言い過ぎたと思った時、言い過ぎることが多いと思った時は?でも書かせていただきましたが、夫婦関係というのは、もともと喧嘩しやすいようにできているのかも知れません。
男性と女性では、考え方が全く違うから、男女は、お互いに持っていないところに惹かれるものだから、です。
男性と女性では考え方が全く違うということですが、例えば・・
会話では、話すことそのものを大切にする女性と、会話に意味や意義のようなものを求める男性。
何かが起こった時、問題解決よりも先に、自分の気持ちをわかってほしい、共感してほしいと思うことが多い女性と、気持ちは後回しで、問題解決や結論をまず求める男性。
あれこれ同時に考えたりできる女性と、1つのことに集中するのが得意で集中力を乱されることを嫌う男性。
そういった男女の違いは沢山あるわけですが、そんなことが本当は必要のないような夫婦喧嘩の原因になることもあるかも知れません。
例えば・・奥さんが、テレビを観ている旦那さんに、
「ねぇ、〇〇(子供)のことなんだけど。どうしたらいいと思う?」
すると旦那さんは、
「オレ、今、テレビ観てるんだけど!」
奥さんは、(私の話よりもテレビの方が大事なんだ・・)と思ってカチンと来るかも知れません。
だけど、旦那さんは奥さんの話よりテレビが大事なのではなく、ただ、女性と違って、切り替えが苦手なだけ・・だった、のかも。
もっとも、男性寄りの考え方をする女性、女性寄りの考え方をする男性もいるわけで、一概に男性はこうで、女性は・・ということは言えないわけですが・・
ただ、自分と同じだと思っていると、それがすれ違いのようなものを作ってしまうことがあるかも知れません。
もし、そんなことがあった場合は、男女の違いもそうですが、例えば、この人は自分とは何が違うのだろう?この人はどんな考え方、感じ方をする人なのだろう?と考えてみると、そのすれ違いが作った溝のようなものが埋まってゆくこともあるかも知れません。
相手が夫や妻だったりすると、つい、相手のことをわかっているような気持ちになってしまうものですが、ただ、人は、どうしても、主観的に物事を見たり、考えたりしてしまうところがあるように思います。
つい、自分の視点で相手を観たり、自分の価値観で相手や相手の言ったこと、したことなどを判断しようとしたりします。
ただ、自分の視点や自分の価値観で相手を見ようとすると、相手の本心のようなものが見えなくなることがあります。
そんな時は、少し、相手の視点や価値観になってみてもいいのかも知れません。
自分の視点と相手の視点
意識しないと、人はどうしても主観的に物事を見て判断してしまいがちだと思います。
だから、人はある意味、相手の中に自分を見ていることが多いのかも知れません。
「あんなことを言ったということは、私のことが嫌になったんだ」
それは自分なら、そうなのだけど、実は相手はそんなつもりは全くなかった・・ということも多く、特に夫婦関係ではそういったことが頻繁にあったりします。
というのも、先ほども書かせていただきましたが、男女では考え方が全く違うことに加えて、男女というのは、お互いに自分にはないものを持っている人に惹かれることが多いから、です。
せっかちな人は大らかな人に惹かれたり、控え目で人前に出ることが苦手人は、人前でも堂々としていられる人に惹かれたり。
友達は自分と同じような人を求めても、恋人や夫婦になると、自分とは違う人を求めることも多いのではないかなと、思います。
だからこそ、夫婦関係では特に、自分の視点や自分の価値観で相手を判断しようとすると、すれ違いが起きてしまうことも多いかも知れません。
そんな時は、自分の視点や自分の価値観で考えた後に、もう一度、今度は相手の視点、相手の価値観になって、もう一度、同じことを考えてみると、その何かに対する感じ方が変わってくることがあるかも知れません。
相手の視点や価値観になって考えてみると、相手が本当に求めているものなどが見えてくることがあります。
相手の視点や価値観になって考えることを繰り返してゆくことで、すれ違いが減って、相手を勘違いすることもなくなっていって、夫婦喧嘩が減った。お互いに笑って過ごせる時間が増えていった。
そんな夫婦もいるようです。