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大人になってからの友達との付き合い方と5つの秘訣

学生の頃や子供の頃は、友達と何でも分かち合えたり、何でも言い合うことができたりして、それはとても楽しい時間だったりします。

ところが大人になってからは、お互い色々な事情ができて、学生の頃や子供の頃のように友達と付き合うことができなくなったり、そのつもりで付き合おうとすると何だかうまくいかなかったりすることがあります。

学生の頃は何のしがらみもなかったりして、お互いに自分の思いをぶつけあったりもできます。

でも、社会人になれば、仕事もあれば、家族もいる、社会的な立場もあって、なかなかそうはいかないもの。会える時間もぐっと減ります。

社会人になるということは、そういう意味では寂しいことなのかも・・知れません。

でも、いつかはそういうことを受け入れて、大人になった自分達なりのやり方で友達と付き合ってゆく必要があって、そして、それがこれから長い間、お互いに良き友人でい続けるためにも必要なことだと思うのです。

今回は僕がそのために大切だと思ってきたことについて書かせていただきたいと思います。

60%の気持ちで付き合う

こんなことを言うと冷たいようですが、大人になってからは、友達と100%の気持ちで付き合おうとするとトラブルが増えてしまうことがあります。

学生時代と違って、それぞれ様々な事情を抱えているので、全てわかり合おうとするとすれ違ってしまうことが多くなってしまうためです。

大人になってから友人と楽しく長く付き合ってゆくコツがあるとしたら、それは、60%の気持ちで付き合う・・ということなのだと思います。

言い換えると、もっとわかり合いたい・・と思ったところでやめておく、ということなのかも知れません。

それ以上の気持ちで付き合おうとしたり、距離が近すぎると、お互いに抱えている事情であったり、そういった学生の頃はなかったものがある意味邪魔をして、分かり合えないことに苛立ちを感じてしまうようになったりすることがあります。

それに、100%の気持ちで付き合おうとして、距離が近くなり過ぎると相手の嫌な部分も見えてきます。

でも、もっとわかり合いたい・・というところでやめておけば、そして、相手に対して踏み込み過ぎない程度でやめておけば、相手のいいところだけを見て付き合ってゆけます。

そして、それが、できるだけ相手のいいところを見て付き合ってゆくということが、お互いに様々な事情を抱えながら、それでも上手に長く付き合ってゆく秘訣なのかなと思います。

お互いに自立して、依存し合わない

友達に求め過ぎてしまう時は、相手や何かに頼りたい時なのかも知れません。悩みを聞いてほしい・・そういう気持ちになることもあると思うんです。

そうやって友人に頼ったり、時には甘えることも大切なことだと思います。

でも、その思いばかりでは、どうもうまくいかなくて、そういう関係は長くは続かないようです。

大人になってからは、お互いに自立した存在でなければならないと思うのです。お互いにもたれ合うような関係では大人になってからはうまくいかないようです。

相手に依存するようになると、「なんで~してくれないんだろう」「もっと~してくれればいいのに」と思うようになってゆきます。

それは相手に対して求め過ぎてしまっている証拠であり、何より、そう思ってしまうと自分が傷つくことになります。相手が自分の思い通りに動いてくれることは少ないためです。

時には相手に頼ったり、甘えたりすることはいいことだと思います。

でも、その後は自分の足で立ち上がって、今度は相手に頼られる自分になる・・そういう関係でなければ、友人関係は長くは続かないようです。

与えているものと得ているもののバランス

人間関係は、与えているものと得ているもののバランスが取れている時が一番長続きしやすいと言われていますが、大人になってからは特にこのバランスに気を配ってゆく必要があるように思います。

つまり、ギブ&テイクのバランスを取るということですが、例えば、相手に話を聞いてもらうだけでは、テイクの方が増えてゆきます。

反対に、相手の話を聞いてあげるだけではギブばかりが増えてゆきます。

どちらもバランスが崩れてしまっていて、その関係は長続きしなくなってしまうかも、知れません。

友人関係がうまくいかなくなる理由も色々ありますが、この与えているものと得ているもののバランスが崩れた時に関係そのものも崩れてしまうことが多いようです。

与えることはいいことですが、与えすぎてしまうと、バランスが崩れたり、相手への負担になってしまうこともあります。

もらうこと、相手の好意を素直に受け取ることも良いことですが、もらいすぎてしまうと、やはりバランスが崩れてしまいます。

この2つのバランスを上手に取りながら付き合ってゆくということが、大人になってからの友人関係ではとても大事なことのように思います。

WIN-WINの関係でいる

人間関係は、「WIN-WINの関係」(お互いにいいことがある関係)でいることが大切・・なんて言われたりしますが、友人関係でもこの「WIN-WINの関係」でいるということがとても大事なことのように思います。

つまり、自分だけが良くてもだめで、相手だけが良くてもだめで、お互いにいいことがあるような付き合い方をするということが大事なことなのかなと思います。

大人になってからも友人達といい関係を保っている人達は、「相手にとっていいこと」を意識されていることが多いようです。

人が人と一緒にいたいと思うのには理由があって、それは「自分にとっていいことがあるから」だと思います。

例えば、この人と一緒にいるとほっとできるとか、この人と一緒にいると楽しい、この人と一緒にいると安心できる・・色々な理由があると思いますが、何か自分にとっていいことがあるから、その人と一緒にいたいと思うものだと思います。

自分がその人と一緒にいたい理由は自分のことですから簡単にわかりますが、時には「自分は一緒にいたいと思う理由を相手に与えているか?」と考えてみることも、より良い関係を続けてゆく上では大切なことなのかも知れません。

いい意味で「諦める」

もう1つの大人になってからの友達との付き合い方の大切なポイントは「諦める」ことだと僕は思ってます。

いくら友達といってもやはり合わないところがあると思うんです。価値観が合わなかったり、考え方が合わないところがあったり。

学生時代でも完璧に合う・・・ということはないと思います。

ましてや社会人になってからは、学生時代とは違ってそれぞれ事情というものがあって、結婚すれば考え方も変わってゆくし、子供ができたら、価値観だって変わってゆくかも知れません。

ですから、昔はあんな奴じゃなかった・・となるのですが、人は良くも悪くも変わってゆくものなのかも知れません。

それは寂しいことでもあります。

でもそれは、「諦める」しかないのだと思うのです。

相手を変えようとすると苦しみます。相手は変わらない。だから、自分が諦める。そういうところがある人なんだと、諦めてみる。すると気持ちは楽になれたりします。

自分と同じように相手にも必ず欠点はありますし、自分とは合わないところもあると思います。でも、そんなことよりも、友達でいてくれることにちょっとだけでも感謝して付き合うようにすることで、自分が楽な気持ちでいられます。

「諦める」ことを習慣にすると、相手の良いところだけを見て付き合ってゆけるようになる・・僕はそう思っています。

そして、「諦める」ということは、相手を相手のまま認めるという、一つの友情の形でもあると思うのです。